2020年12月28日 17:30
土屋太鳳、「生き残ってきた」という感覚が作品につながる『今際の国のアリス』
その信頼感みたいなものが、すごく役にもつながったと思っています。後半、アリスがぼろぼろになるところでは、賢人くんの演技が素晴らしかったです。賢人くんはぼろぼろになるほど輝くところがすごいし、仲間思いなので、アリスに合っていると思いました。
5年間違う現場を経験して来て、自分との戦いでもあったし、役との戦い、現場との戦いの中で、“げぇむ”じゃないですけど互いに生き残って来れたので、現場にいる姿勢や座長感が強くなっていて、心強いなと感じました。
――土屋さんは、5年の間に変化したことは?
自分のことなので、なかなかわからないですけど、「こうありたい」と思うところは強くなったかもしれません。以前は渦巻きの中にいたような感覚でしたけど、一つひとつの役を「こう演じていきたいな」という気持ちは、より大きくなりました。
――今回はアクションもすごくて、体作りなど準備はされていましたか?
クライマー役で、2回ほど練習の機会がありました。あんまり余裕がなく、「私には向いてないかも……」と思いながらやらせていただいたのですが、たまたま父が趣味でクライミングをやっていたので聞いてみたら、「スリムな人が多い」