2015年7月23日 11:30
「健康職場」のお手本 (3) 成果を出すワーク・ライフ・バランスとは - 住友商事(前編)
という声を一つずつ検討し、必要と判断したものを実現してきました。当時はまだまだ女性基幹職の人数が少なかったので、不安な気持ちも大きかったようですが、こうした環境整備を、「会社が本気で自分たちに期待してくれている」というメッセージと捉え、「モチベーションが上がった」という声も多く聞かれました。
採用した女性を、男性と同様に育成してきており、育児休職からの復職率もほぼ100%です。今後は、特にライフイベントと両立させながらの活躍事例をいかに増やしていくかが課題です。
○海外勤務の支援制度
――御社には海外駐在員が多数いらっしゃいますが、その方々に対しても支援をされているのでしょうか?
海外駐在は商社の中でキャリアを積みあげていく上では当たり前にある仕事です。しかし、「小さい子どもがいるから」と、海外に送ることを上司がためらってしまっているところがありました。女性たちに聞いてみたところ「子育て中だからといって、海外駐在というチャンスを無くしたくない」という意見が多くあったので、それをもとに支援制度を設けたという経緯があります。
――通常、海外駐在はどれくらいの期間になるのでしょうか?
先進国への駐在の場合は4、5年とそれなりの期間になります。