2015年7月30日 07:30
エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (327) 27時間テレビの前に自爆していたテレビ局とコンテンツ0.2
思想的背景を紹介した上で、発言させる分には問題ありませんが、「一般人」としての紹介は、彼らの政治活動を応援する目的か、取材不足のどちらかで、いずれにせよ「ニュース」の名に値しません。
○フローからストックへ
とある有名キャスターはNHKの討論番組で、対立する意見を「仮定の話はいかんよ」とたしなめますが、自説を開陳する場面では「仮の話し」を繰り返します。生放送や1回限りのオンエアなら、堂々と大きな声で発言する姿に説得力を見つける視聴者もいることでしょう。しかし、保存されたネット動画により、発言の矛盾は、いつでも確認できるようになりました。
テレビとは、放送と同時に消えていく「フロー」のコンテンツでした。一回限りの上演を前提とし、視聴率獲得を至上命題となるにつれ、論理的整合性よりもインパクトが求められ、証拠集めの「裏とり」もそこそこにニュース番組が作られるようになります。端的に言えば「その場限り」で、やりたい放題していたのが「テレビコンテンツ」です。
ネットの普及は、テレビコンテンツをフローから「ストック」に変えました。
そしてお手盛り報道や、自己矛盾だらけの「論客(コメンテーター)」