2015年9月24日 14:39
エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (336) AI研究に見る第2の"ありまぁす" - 技術が社内に残らない理由
○人工知能という鉱脈
ソフトバンクが発売したロボット「ペッパー」。ユーザーの感情を理解するという触れ込みに、「そんなものは存在しない」と指摘をするのはKDDI総研のリサーチフェロー小林 雅一氏。ネットメディアの連載で、ペッパーを「チャットボット」と分類します。
問いかけた内容に応じて返事をする「ボット」のようなものだというのです。ソフトバンク VS KDDIの代理戦争かと邪推の一つもしたくなりますが、「感情」の定義には哲学的なテーゼが残され、私は小林説を支持します。
一方で、テレビ東京の子供向け番組「おはスタ645」で、お笑いトリオ「ロバート」と上手に絡むペッパーの実力も評価しています。
それぞれ「AI(人工知能)」への解釈や、期待度の違いといっても良いでしょう。人と同等以上の知能を求めるのか、擬似的で良いとするのかです。
AI研究における世界の主流は前者で、「ディープラーニング」により研究は加速しています。
しかし今、日本の「AI業界」に暗雲が垂れ込めています。
○中国に持って行かれる
自動運転や介護ロボ、より便利なスマホOSなど、AIへの期待は、多くの産業で高まっています。