お部屋探し広告の「これだけはチェックしたいポイント10」_ 後編
実際には使えない壁の分まで含まれてしまうわけです。
また、部屋全体の天井が高くなるので、開放感がある、空間が広く感じる、おしゃれに見えるなど、マイルームの楽しみ方が増えます。
内法面積は、壁の内側、実際に使える面積を測ります。当然、内法のほうが狭くなります。
混乱させられることですが、建築基準法では壁芯面積が、不動産登記法では内法面積で表記されることになっていて、物件の案内書にどちらを書くかは表記者次第となるため、ご質問のような事態になることが多々あります。
特に、分譲賃貸マンションでは壁芯面積での表記が多く、賃貸マンションでは実際に測ってみないと分からない、というのが現状です。また、一般的に、壁芯面積と内法面積の違いは、5~10%です。10%とすると、壁芯面積が20㎡の場合、実際に使える面積は2㎡も狭くなってしまうのです。
このことを知っておき、広告表示をうのみにせず、内見のときに自分で内法を測るようにしましょう。
5)方角――北向きの部屋は家賃が安い?
穂積さん:方角は、ベランダがどちらを向いているかを示します。通常は南向きが人気がありますが、朝型の生活の人は東向きを、夜型の人は西向きを選ばれる傾向もあります。