2015年11月2日 17:55
25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (20) 女性も注目すべき、「男性の有休取得」
問われてくるはずです。
では、今の日本企業で出産後も平等な扱いを受けたい、と考える女性は、どうしたらいいのでしょうか。女性役員や女性部長はまだ少ない。子どもを持って上級管理職の仕事をしている女性はうんと少ない中では……。
○「男性の働きやすさ」は「女性の働きやすさ」
私はやっぱり「男性の働き方」に注目したいと思います。男性が休みを取れているかどうか、特に有給休暇をどのくらい取っているか気になります。
たとえ普段は忙しくても、旅行や家族の行事、個人的な趣味や看病、介護などのために男性が休みを取っている。そういう職場なら、女性が妊娠・出産で休むことへの違和感は少ないでしょう。
仕事以外の個人的な事情は、育児中の女性だけに生じるものではありません。ただ、女性の妊娠・出産は見た目に分かりやすいだけです。私がこれまで取材してきた例を振り返ると、男性のワーク・ライフ・バランスが取りやすい職場は、子育て中の女性も働きやすいことが多いのです。
趣味のスポーツをするため早く帰りたい男性管理職が、部下の女性管理職の働き方を大らかに見守っていた例。若い男性が鬱病になった際、会社の制度を駆使して数カ月休職後に復帰をサポートした管理職のもと、出産した女性部下も次々復職していた例。