2015年11月19日 17:57
エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (344) SEALDsと70年代安保に通じるSNSへの0.2な誤解
ネットサーフィンにしても「ググる(検索)」にしても、興味を持ったから行う行為で、Twitterにおけるフォローや、Facebookにおける友だちも同じです。
つまり、インターネットそのものが、興味や思想、好き嫌いにおいて「偏る構造」になっているのです。そこから「SEALDs」が、SNSを介して集まったのなら、まずは「特定の考えに共感した若者たち」と分析すべきなのです。
それを、「正義」や「民主化」、あるいは「若者の代表」とする主張は、「インターネットの性質」を知らない0.2です。残念ながら、Webの専門家を名乗る著名人にも、こうした残念な意見が散見されます。
なお、バラエティ番組で「SEALDs」について問われた、現役女子高校生タレントは「ひいちゃう(発言要旨)」と答えています。それがリアルの「若者の声」でしょう。70年安保当時でも、熱心に「活動」していたのは「学生」であり、当時の大学進学率は20%前後。
集団就職した若者を指す「金の卵」に代表されるように、額に汗して働いていた「若者」の方が多数派で、当時の勤労青年曰く「学生運動なんざ、ヒマと余裕がある学生の遊びだよ」とのことです。
○エンタープライズ1.0への箴言
SNSは情報の偏りを加速させる
宮脇 睦(みやわき あつし)