くらし情報『定理をいきなり思いつくってホント? - 「数学者」に話を聞いてみた』

2015年12月25日 10:00

定理をいきなり思いつくってホント? - 「数学者」に話を聞いてみた

それからは、講義ノートを読み返したり、問題を解いたりと、休日はカフェや図書館にこもって1日10時間くらい勉強しましたね。こうして大学1年生前期の段階で一生懸命勉強したことで、数学に対する心構えと習慣が身に付きました。

―数学に対する心構えと習慣とは、具体的にどういったものでしょうか?

高校数学の場合、ひとつの問題に対して、5分~10分考えてわからなかったら解答をみて解法を覚えるというような勉強の仕方があると思います。私はそうでした。そうではなく、5分~10分考えてダメならいったん心を落ち着けてもう一度問題文を読んでみようとか、それでもダメなら明日またチャレンジしよう、といったように、気長にひとつの問題について考えることでしょうか。

ちなみに「3カ月あれば解けるんじゃない?」と先生に言われた問題は、その後1週間ほど考えたら解けました。やはり、高校までの習慣がよくなかったと思います。数十分の制限時間内に問題を解くことが求められる高校数学では、少し計算が込み入ってくると自分の方針が不安になってきて、そこで手を止めてしまう。
しかし、この問題では、面倒な計算でも、気長に計算して押し切ったら解けるのではないかと考えました。

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