2016年1月28日 09:00
若き起業家たちの夢とその戦略 (18) 無駄なプライドはいらない - 知識や経験はビザスクで世界と共有する時代へ
事業内容は全然考えていませんでしたが。
当時の東海岸はバイオベンチャーブームで、金融出身の私が起業したいなんて、おこがましいなと感じたのを覚えています。だから、まずは修業を積む目的でユニゾン・キャピタルに入社し、経営全体を見る仕事を経験しました。いずれ、会社を作るときに役に立つと考えていたためです。
―― ユニゾン・キャピタルを退職されるころから、事業内容を考え始めたのですか?
「個人の知識やスキルが活きるサービス」を軸にアイディアを20個ほど考えていました。当時は周囲に、子どもができたことで仕事を辞め、家庭に入る女性が増えたタイミングだったこともあり、どちらかというと女性寄りのサービスを思い浮かべていましたね。
私が家庭に入ったときは23~24歳ころでしたから、働きたくてたまらなかったです。でも、企業に10年勤めた女性たちにとっては、「これまで十分仕事をやってきた」という感覚があって、家庭に入ることを決めるのだろうなと。
彼女たちは、経験やスキルをたっぷり持っているので、もったいないと感じました。だから、家庭に入ってからも活躍できるサービスを作りたいと思ったんです。
最終的に残ったアイディアはECプラットフォームでした。