人生には何度も転機が訪れます。妊娠や出産、子どもの成長に伴った幼稚園や小中学校での教育など、タイミングによって支出や収入も大きく変化するものです。子どものいる世帯が覚えておきたい、転機ごとにかかるお金にはどのようなものがあるのでしょうか。出産や教育にかかる費用と対策についてご紹介します。
○まずはそれぞれの段階での支出額を把握
子どもがいる世帯にとって、出産も含めて家計を見直すタイミングは多いものです。幼稚園や小中学校への入学時期など、その時々によって支出額は大きく変わります。また、出産や育児のために休職や退職をするなど、収入にも変化がつきものです。これらの転機には、どのくらいのお金が必要なのでしょうか。
また、あわてずにお金を準備しておくための対策には、どのようなものがあるのでしょうか。
まずは、出産に関わる費用を把握しておきましょう。国民健康保険中央会の調査によれば、平成26年度にかかった出産費用の平均は約48.9万円でした。これは、正常分娩にかかるお金です。分娩料のほか、出産時の検査や薬剤、新生児の保育料、約6日間の入院費なども含んでいます。ただし、妊婦健診など事前の費用は含まれておらず、これには別途5万~10万円ほどかかると言われています。