くらし情報『「一部の男性にとってことごとく有利な社会」 - 働く、育てるがつらい理由』

「一部の男性にとってことごとく有利な社会」 - 働く、育てるがつらい理由

田中: 日本の男性は「働く」ということと距離が近すぎるという問題意識があります。「近すぎて何が悪いの」という点については、組織で働いている人にとって会社との距離、会社と自分が一体化しすぎてしまって客観視できないということがあげられると思います。

例えば東芝の不正会計問題をみても、社長が「不正会計をしろ」といっても「おかしい」と思う社員がいてもよかったですよね。きっと社員も会社のためになると思い、やってしまったと思うのですが、会社との距離があればもう少し異論を唱えたり反論したりできるはずです。社員と会社の距離が近すぎることは、会社にとってもデメリットがあるんですよ。

○男性にとってのラスボスは「会社にいつづけること」

ジェーン・スー: 私は新卒で入った会社に8~9年ほどいたのですが、とにかく仕事をしない男性がいっぱいいました。明らかに仕事をしない人って、女性と比べて男性が多い。なぜかと考えたところ、働かない女性は辞めていたんですね。


女性には、仕事を中断する選択肢があるのだということに、その時私は気づいていませんでした。結婚して夫の転勤についていって、仕事を休んでのんびりしますっていうのが女性は許されますが、男性はそれが言えません。

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