2016年6月4日 12:00
テレビ屋の声 - 第6回 日本テレビ古立善之氏、『イッテQ』『夜ふかし』『しやがれ』…共通するのは「ストーリーを大事にすること」
夜中の12時にやっていて、村上君とマツコさんがいて、素人さんを笑う空気を作ってもらっているという部分がとても大きいんですよね。街頭インタビューって、誰かが「何が面白いの、これ」って言った瞬間に、全員が面白くなくなるみたいな質のものだったりするんです。
――村上さんとマツコさんの受け皿があって成立しているということですか?
まさにそうです。絶対的にこの人面白い!という人はもちろんいますけど、VTRを作った段階ではいまいち面白くないな…という時もあるんです。それでも、スタジオに出すと、皆さんがすごく笑うということが起こるんですよ。それは村上君とマツコさんが、笑える空気感と目線を作ってくれるのが、とても大きいんです。――マツコさんは、VTRで番組側のツッコミが厳しい時に、「やめなさいよ!」って歯止めをかける役割も果たしていますよね。
そういうところもありますよね。
だから僕の中でも『夜ふかし』はちょっと特殊で面白いんです。お客さんも引かないで笑うし、テレビの前の人もある程度『夜ふかし』を見る時の気持ちというのを持ってくれていると思うんですよ。放送時間が違って、見る人の気持ちが違ったら、批判されたりクレーム受けたり、全然笑えないよって言われる番組なんです。