2016年6月4日 12:00
テレビ屋の声 - 第6回 日本テレビ古立善之氏、『イッテQ』『夜ふかし』『しやがれ』…共通するのは「ストーリーを大事にすること」
――『イッテQ』が幅広い世代に支持されている理由は、そうしたところにあったんですね。
他にも『イッテQ』は、日曜の8時なので、意外と「正義」を大事にするんですよ。イモトがエベレストに登ろうと目標に向かって努力することって正義があるじゃないですか。夢があるし、視聴者にエベレスト頂上からの景色を見てもらいたいというのは、僕らテレビマンの夢でもある。デヴィ夫人の「死ぬまでにやりたい10のコト」という企画も、根本的な精神は「76歳になってもこんなに人生豊かに元気に生きられるんだよ」ということが、テーマなんです。
よく「"正"の笑いか、"負"の笑いか」という話をするんですが、何かに関してネガティブに構えて笑いを取ることもできるんだけど、そうではなくて、宮川大輔さんがお祭りに一生懸命参加して、結果はどうであれ現地の人たちに「ありがとうございました」って感謝して、そのお祭りを盛り上げる一翼を担う。これって正義のお話ですよね。そこを大事にしてるから、子供と大人が一緒にテレビを見やすいんじゃないかなと思います。
●村上&マツコが「笑える空気感と目線」を作る
――先ほどから『月曜から夜ふかし』の話も出ていますが、何と言ってもこの番組の主役は面白い素人さんたちですよね。