テレビ屋の声 - 第6回 日本テレビ古立善之氏、『イッテQ』『夜ふかし』『しやがれ』…共通するのは「ストーリーを大事にすること」
見つけるコツなどはあるんですか? それともひたすら数を当たっているんですか?
やっぱり数は当たってますよね。分母の問題はあります。それと、掛け合いのうまいディレクターがいますね。インタビューして突っ込みがあれば笑いになるけれども、スタッフが一般の方に突っ込むっていうのは、なかなかできないじゃないですか。そこをうまいことギリギリ突っ込んで話を引き出すディレクターはいますね。
――株主優待生活ですっかり有名になった桐谷さんも、最初は街頭インタビューでしたっけ?
桐谷さんは、株主優待を目当てに株を買う人が増えているらしい…ということをリサーチしてたら、それだけで生活している人がいるという情報を得たんです。その人の生活はどんなもんなんだろう…ということで取材したら、僕らの想像を超えていました(笑)
――そういうところからも見つけてくるんですね。
はい。
そんな方と出会ったときに、それを番組でどのようなニュアンスで扱うかっていうのが、とても重要なんですね。
――絶妙な素人さんいじりのナレーションも、攻めていて印象的です。
でも『街頭インタビュー』って難しいんですよね。同じインタビューでも、どこの番組でどういう時間にどう放送するかによって、笑えるか笑えないかって意外と変わってくると思うんです。