2016年9月9日 11:00
ダイアモンド・ユカイ、芸歴30年目のオーディション - ミュージカル『ミス・サイゴン』出演を目指した理由
●ロックにダメ出しはないから心配
ロックミュージシャンとして独特の存在感を放ち、更には映画・ドラマ・バラエティにも多数出演、自身の経験から『成り下がり』『タネナシ。』『育爺。』といった著書を上梓するなど、多方面にわたって活躍するダイアモンド・ユカイ。さらに2016年、世間を驚かせたのが、初めてのミュージカル出演という発表だった。
しかも演目は『ミス・サイゴン』。アメリカ・ブロードウェイでロングランを重ね、世界中で公演が行われており、日本でも1992年の初演以来24年間定期的に上演が続けられている。芸歴30年にしてオーディションを受け、この大作に挑む。ベトナム戦争下のサイゴンで売春宿を経営するしたたかな"エンジニア"役について、どのようにとらえているのだろうか。
○子供の頃に憧れた世界
――ミュージカルとユカイさんの出会いはいつ頃でしたか?
初めて見たのが劇団木馬座の『ピーターパン』で、「大人にならない子供だよ」っていうセリフが今も残ってますね。その後も、アメリカのエンタテインメントに対するあこがれはずっとあるから、映画で見るジーン・ケリーのタップとか、フレッド・アステアとかフランク・シナトラとか、歌って踊る人のことはかっこいいなと思ってた。