2017年6月2日 11:00
映画『無限の住人』8人の証言者たち - 「皆さまのもの」になるまで (15) 「これが僕のベスト」木村拓哉も1ピース、三池組の職業観 (6人目:撮影 北信康氏)
それは楽しみですね。やっぱり世界で勝負しようと思ったら、日本の映画は時代劇しかない。三池監督、木村さんがそろってカンヌに持って行くとどうなるのか。楽しみです。
――300人斬りのラストシーンも話題になっていますね。
あれはね、淡々と。淡々と撮っていくしかないです(笑)。
監督が編集で、ものすごくうまくつないでいるので、アクションのすばらしさは監督の編集のうまさも関係していると思います。
三池監督とは何本か一緒にやっているので、使いどころがだいたいこのあたりかなというのは何となく分かる(笑)。役者さんのテンションを切らないために、カットをかけないだけで、ある程度は使うところが決まっています。
○「『無限の住人』が僕のベスト」
――先日三池監督を取材しました。強面な方ですが、笑顔がすごく魅力的で(笑)。
監督はすごく愛のある方ですよ(笑)。すべてにおいて。映画に対しても、人に対しても、作品に対しても。
――お付き合いも古いんですよね。
そうですね。『クローズZERO II』(09年)からです。三池組の魅力は、殻を破っていこうとする勢いがあるところ。「今まで撮った作品で一番は」と聞かれることがあるんですが、「今撮っている作品が一番」