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宝塚歌劇団 星組が2025年6月1日(日) 兵庫・宝塚大劇場にて上演するミュージカル『阿修羅城の瞳』、ファンタジック・タペストリー『エスペラント!』千秋楽の模様が、全国各地の映画館にてライブ・ビューイングされることが決定した。次々と革新的な作品を生み出し、絶大な人気を誇る劇団☆新感線の代表作のひとつ『阿修羅城の瞳』。人と鬼との壮絶な恋物語を、いのうえ歌舞伎と呼ばれるケレン味溢れるダイナミックな演出で描き上げた作品を生中継で届ける。同時上演される『エスペラント!』は、宝塚歌劇110年の伝統のその先へと続く、宝塚レビューの新たな時代へ継がれていく願いと祈り、そして希望を讃えて、礼真琴と共に綴るファンタジック・タペストリーだ。そして本公演は、星組トップスター 礼真琴の退団公演となっており、この千秋楽をもって宝塚大劇場ラストステージを迎える。ライブ中継では、公演のほか、サヨナラショー、退団者挨拶まで中継される。<ライブビューイング情報>宝塚歌劇 星組宝塚大劇場公演『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』千秋楽 ライブ中継2025年6月1日(日) 13:00 開演会場:全国各地の映画館【チケット】全席指定:5,200円(税込)※サヨナラショーあり/来場者特典付き※3歳以上有料/3歳未満で座席が必要な場合は有料となります。※プレイガイドでチケットをご購入の際は、チケット代以外に各種手数料がかかります。■先行抽選受付期間:2025年4月5日(土) 11:00~4月28日(月) 12:00※申込みは、ひとりにつき4枚まで■一般発売2025年5月24日(土) 11:00~5月30日(金) 12:00詳細はこちら:
2025年03月24日Netflixシリーズ『阿修羅のごとく』より、スペシャルインタビュー映像とオフショットが公開された。数々の名作ドラマを執筆し、日本のホームドラマの礎を築いた脚本家・向田邦子の最高傑作として名高いドラマシリーズ『阿修羅のごとく』(1979~80年)。かつて新人時代に向田とともに仕事をしたプロデューサーの八木康夫が企画し、向田を最も尊敬し一番影響を受けたと繰り返し語ってきた是枝裕和の監督・脚色によりリメイク。物語の中心となる4姉妹を演じるのは、宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すず。日本を代表する豪華俳優・スタッフ陣による、現代版ホームドラマとしてふさわしい、新たな『阿修羅のごとく』が誕生した。公開されたスペシャル映像は、初公開となる本編シーンや貴重なクランクアップ映像も交えつつ、物語の軸となる竹沢家4姉妹の長女・綱子(宮沢りえ)、次女・巻子(尾野真千子)、三女・滝子(蒼井優)、四女・咲子(広瀬すず)の4人が、それぞれの役作りや是枝監督が向田邦子の原作を脚色した新たな脚本へのリスペクト、そしてこの4姉妹に対する“特別な想い”などを語り合う贅沢な内容となっている。改めて本作の魅力について、宮沢は「最初に阿修羅のごとくが作品として出来上がった時と今はだいぶ時代が変化していて、当時はそれぞれが持つ葛藤や個性だったり、そういうものが晒されることなく生きていた時代なんだなって。みんなが秘密を持っていて、でも家族として日常を過ごしているっていう、すごく向田さんっぽいなって思いますね」と語る。また、印象的なシーンを問われた尾野は「せーので合わせていないのに、綱子お姉さん(宮沢)がセリフを言ったら自然とみんなで“おかえり~!”と言ったシーンは鳥肌が立った。本当に練習とかじゃなくて、みんなから自然に出ちゃった言葉みたいな」と明かした。4姉妹の中でも特にぶつかり合うことが多かった三女・滝子(蒼井)と四女・咲子(広瀬)において、蒼井は「本当に咲子のことが嫌いなんですけど(笑)、でも自分以外の人が咲子に意地悪するのはどうしても許せなくて、どっかですっごい嫌なのにすっごい甘えているところもあって」と、姉妹故の簡単には言い表すことのできない特別な関係性を振り返り、それに対し広瀬も「常に対立はしているのに、最後の滝ちゃんだから話せる距離感というか、“姉妹”っていう絆はやっぱり崩れないものなんだなと」と、自身も姉妹だからこそ共感できたと話す。そして、この本作で出会えた4姉妹という関係性において、4人は同様に唯一無二の“特別な絆”が生まれたと振り返る。初公開となるクランクアップ時のメイキング映像からも、サプライズで駆け付けた蒼井と広瀬に驚きつつ、宮沢と尾野が涙する仲睦まじいシーンも。宮沢は「本当の妹かなと錯覚してしまうくらい愛おしくて、それが4カ月間どんどん深まっていって、妹たちという“仲間”に出会えたことは宝物だなと思います」。続く尾野も「そのシーンにいなくても会いたくなったり、こういう感情を持てたのは初めてかもしれない。だから本当の姉妹のような、どこかで私たち繋がったんじゃないかなと思える人たちと巡り合えました」と溢れる想いを。また、蒼井も「演じていても演じていなくても大好きな4人です。みんなで同じ温度で立ち向かえている感じがして、あんなメンバーの中に入るのは緊張したんですけど、安心感がありました」。広瀬も「本人たちの関係性というか、温度がこんなに映るんだって思いました。私が言うのは大変失礼ですけど、お三方への敬語の使い方すらしっくりこないくらい(笑)、お姉ちゃんでいてくれたし、家族でいてくれました」と、この作品がどれほど自身にとって特別な存在となっているか、それぞれの想いを明かした。併せて、映像にも収められているクランクアップ時のオフショット、4姉妹の晴れやかな笑顔溢れる1枚や、是枝監督と姉妹の撮影中のメイキングカットも公開された。さらに、著名人からの絶賛のコメントも到着。作家・翻訳家の頭木弘樹からは「嫉妬と情愛、昔と今、男と女、さまざまな相反する要素が見事に絡み合って、向田邦子×是枝裕和の新しい世界が始まった嬉しさ!」と、またフードライター・コラムニストの白央篤司は「とある有名なシーンで、明らかな演出の違いがあり。見ていて、“うーん、オノマチ巻子ならこれがしっくりくるなあ……!”と唸ってしまった」、さらには小説家の小路幸也は「あの時代の、ある意味ではありふれた〈家族の風景〉を濃密に切り取って見せた名作ドラマ」と、原作ドラマをリアルに視聴していた世代からも、絶賛コメントが相次いで寄せられている。<コメント全文>■頭木弘樹(作家、翻訳家)悲劇と喜劇、凍りつくような鋭さと炭火のような温かさ、ねっとりとあっさり、辛辣と婉曲、嫉妬と情愛、昔と今、男と女、さまざまな相反する要素が見事に絡み合って、向田邦子×是枝裕和の新しい世界が始まった嬉しさ!■白央篤司(フードライター・コラムニスト)前作では八千草薫さんが演じた役。ふたりのキャラクターの違いを考えた変化だと思うのだけれど、それが納得で。とある有名なシーンで、明らかな演出の違いがあり。見ていて、“うーん、オノマチ巻子ならこれがしっくりくるなあ……!”と唸ってしまった。加藤治子演じた長女は宮沢りえ、いしだあゆみ演じた三女が蒼井優、風吹ジュン演じた四女は広瀬すず。いずれも「これ、やりがいある!」と燃えているのが伝わってきた■小路幸也(小説家)あの時代の、ある意味ではありふれた〈家族の風景〉を濃密に切り取って見せた名作ドラマ。それを、緻密な演出と過ぎるほどの濃密な舞台を作り上げて名優たちを競演、どころか饗宴のようにさせて展開した圧倒的な〈昭和時代劇〉。いやもう、ただただやられました。感服です。個人的には本木さんに乾杯を。『阿修羅のごとく』4姉妹インタビュー<作品情報>Netflixシリーズ『阿修羅のごとく』Netflixにて独占配信中Netflix作品ページ:
2025年01月15日現在配信中のNetflixシリーズ「阿修羅のごとく」より、スペシャルインタビュー映像とオフショットが公開された。本作は、向田邦子の最高傑作として名高いドラマシリーズ「阿修羅のごとく」を、是枝裕和監督・脚色によりリメイクしたもの。物語の中心となる四姉妹を宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが演じ、新たな「阿修羅のごとく」を誕生させた。公開された映像では、初公開となる本編シーンやクランクアップも交えつつ、それぞれの役作りや四姉妹に対する特別な思いなどが語られる。本作の魅力について宮沢は、「最初に阿修羅のごとくが作品として出来上がった時と今はだいぶ時代が変化していて、当時はそれぞれが持つ葛藤や個性だったり、そういうものが晒されることなく生きていた時代なんだなって。みんなが秘密を持っていて、でも家族として日常を過ごしているっていう、すごく向田さんっぽいなって思いますね」と語る。印象的なシーンについて尾野は「せーので合わせていないのに、綱子お姉さん(宮沢)がセリフを言ったら自然とみんなで“おかえり~!”と言ったシーンは鳥肌が立った。本当に練習とかじゃなくて、みんなから自然に出ちゃった言葉みたいな」と明かした。また、特にぶつかり合うことが多かった三女・滝子(蒼井)と四女・咲子(広瀬)において蒼井は、「本当に咲子のことが嫌いなんですけど(笑)、でも自分以外の人が咲子に意地悪するのはどうしても許せなくて、どっかですっごい嫌なのにすっごい甘えているところもあって」と特別な関係性をふり返る。広瀬も「常に対立はしているのに、最後の滝ちゃん(蒼井)だから話せる距離感というか、“姉妹”っていう絆はやっぱり崩れないものなんだなと」と語った。初公開のクランクアップ映像には、サプライズで駆け付けた蒼井と広瀬に驚きつつ、宮沢と尾野が涙する仲睦まじいシーンが収められている。「本当の妹かなと錯覚してしまうくらい愛おしくて」(宮沢)、「本当の姉妹のような、どこかで私たち繋がったんじゃないかなと思える人たちと巡り合えました」(尾野)、「演じていても演じていなくても大好きな4人です」(蒼井)、「私が言うのは大変失礼ですけど、お三方への敬語の使い方すらしっくりこないくらい(笑)、お姉ちゃんでいてくれたし、家族でいてくれました」(広瀬)とそれぞれ溢れる思いを述べている。併せて、クランクアップ時のオフショット、四姉妹の晴れやかな笑顔溢れる1枚や、是枝監督と姉妹の撮影中のメイキングカットも公開された。Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」はNetflixにて世界独占配信中(全7話)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2025年01月15日Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」より本編シーンが解禁。さらに相関図も公開された。1月9日(木)より配信がスタートする本作は、向田邦子の名作を是枝裕和が監督し、宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが四姉妹を演じる注目のドラマシリーズ。この度解禁されたのは、本作の物語の軸となる「父親の愛人問題」が発覚する第1話の重要シーン。次女・巻子(尾野真千子)の自宅で家族会議が開かれ、三女・滝子(蒼井優)が父親の秘密を暴露する。長女・綱子(宮沢りえ)も次女・巻子(尾野真千子)も「他の人ならともかくうちのお父さんにそんな」と茶化し、四女・咲子(広瀬すず)も同様に滝子の話を真剣に取り合おうとしない。さらには、巻子の夫・鷹男(本木雅弘)も「お父さんに彼女ね~」と軽くあしらう。しかし、滝子が「見たんだもん私」と、父と愛人、さらには子どもの3人を実際に見かけたと打ち明けると、その場にいた全員がようやく事の重大さに気づき始めるのであった…。さらに併せて公開された相関図では、物語のメインとなる竹沢家の四姉妹とその両親を軸に、それぞれに渦巻く人間模様が入り乱れる。幸せそうに見えた四姉妹に、突如訪れた家族の不穏の行方は?豪華キャストによる壮絶で見応えのある人間ドラマに、期待が膨らむ。Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」は1月9日(木)より世界独占配信(全7話)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2025年01月08日宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが共演するNetflixシリーズ「阿修羅のごとく」が2025年1月9日(木)よりNetflixにて独占配信される。豪華俳優陣の演技とともに注目なのが本作の世界観を形作る登場人物たちの丁寧な暮らしぶりだ。向田邦子原作の昭和を代表する家族劇の傑作を、是枝裕和監督の手により現代版ホームドラマとしてリメイクする本作。衣装デザインには、是枝監督の映画『空気人形』 (09)『海街diary』(15)、Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」 (23)など多数の是枝作品でタッグを組み、登場人物達が纏う衣装から様々なキャラクターの魅力を表現してきた伊藤佐智子。本作でも、舞台となる1979年‐80年の時代背景を忠実に再現するだけなく、四姉妹それぞれの個性がより際立つよう、洋装・和装とキャラクターの背景までもが見事に表現されたデザインを手掛けている。さらに、ホームドラマといえば欠かすことのできない、家族が食卓を囲む際に登場するおいしそうなごはんの数々。手掛けたのは、映画『そして父になる』 (13)や『海街diary』(15)、Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」 (23)など数々の是枝作品に携わってきたフードスタイリストの飯島奈美。次女・巻子(尾野真千子)の家で姉妹が共同作業をして作る天ぷら、母・ふじ(松坂慶子)が縁側でこしらえる小鯵のミリン干し、四姉妹が揃っておしゃべりをしながら握るおむすび、七輪で香ばしく炙られるお正月の鏡餅など、本作には昭和の家庭を彩った数々の料理が登場する。料理にまつわるエッセイも多数残した向田邦子はグルメとしても知られ、妹の和子と小料理屋「ままや」を営んだ。さつま芋のレモン煮などいくつかは、その「ままや」の料理をフードスタイリストの飯島奈美が再現したものである。そして、ホームドラマのもう一人の主人公と言っても過言ではない「家」において、象徴的な縁側のシーンをはじめ、四姉妹の思い出が詰った竹沢家の実家や、姉妹たちが集まり家族会議が開かれる次女・巻子の家族が住む家の食卓など、当時を知る世代もそうでない若者たちにとっても、時代とともに日本人の暮らしに寄り添ってきた数々の「家」の様子が丁寧に描かれている点にも注目だ。細部にまで徹底的にこだわり抜かれたセットや美術の数々からも、当時の世界観を感じとる事が出来る本作。ぜひ細部にまで注目して観てもらいたい。Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」は2025年1月9日(木)より世界独占配信(全7話一挙配信)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年12月28日宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが四姉妹を演じるNetflixシリーズ「阿修羅のごとく」の場面写真が公開された。向田邦子の原作を是枝裕和監督が手掛け、年老いた父の愛人問題をきっかけに、四姉妹の生活が揺らぐ様子を描く本作。四姉妹のほかにも、本木雅弘、松田龍平、藤原季節、内野聖陽、國村隼、松坂慶子といった豪華キャストが集結している。場面写真には、勤め先の料亭の主人・貞治(内野)と後ろめたさを感じつつも、逢瀬を重ねる長女・綱子(宮沢)や、夫・鷹男(本木)とその部下(瀧内公美)の不倫関係を怪しむ緊迫感漂う次女・巻子(尾野)。父の愛人問題を依頼した興信所の調査員・勝又(松田)と見つめ合う三女・滝子(蒼井)、恋人のボクサー・陣内(藤原)を支えつつもどこが物憂げな表情の四女・咲子(広瀬)といった、彼女たちの複雑な感情が写し出されている。さらに、病床に臥す母・ふじを切なげに見つめる父、束の間の母娘のシーン、巻子の暮らす里美家の家族写真、燃え盛る炎を見つめる滝子と勝又など、それぞれのキャラクターが抱える本音と建前が見え隠れする。ストーリーある冬の日。竹沢家の四姉妹が久しぶりに集まった。生け花を教える長女・綱子(宮沢りえ)、専業主婦の次女・巻子(尾野真千子)、図書館で司書として働く三女・滝子(蒼井優)、そしてウエイトレスの四女・咲子(広瀬すず)。滝子の話では、母・ふじ(松坂慶子)と暮らす老齢の父・恒太郎(國村隼)には愛人と子どもがいるという。信じられないとは思いつつ、母の耳には入れないことを誓い合う4人。しかしこの騒ぎをきっかけに、女性たちの日常に潜む、さまざまな葛藤や秘密が明るみに出る。Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」は2025年1月9日(木)よりNetflixにて世界独占配信(全7話)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年12月22日2025年1月9日(木) より独占配信される、Netflixシリーズ『阿修羅のごとく』のメイン予告とスペシャルアートが公開された。数々の名作ドラマを執筆し、日本のホームドラマの礎を築いた脚本家・向田邦子の最高傑作として名高いドラマシリーズ『阿修羅のごとく』(1979~80年)。かつて新人時代に向田とともに仕事をしたプロデューサーの八木康夫が企画し、向田を最も尊敬し一番影響を受けたと繰り返し語ってきた是枝裕和の監督・脚色によりリメイクされる。物語の中心となる四姉妹を演じるのは、宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すず。先日行われた完成報告会では、八木プロデューサーと四姉妹を演じた宮沢、尾野、蒼井、広瀬が登壇し、劇中で彼女たちが演じる四姉妹さながらの仲の良さを見せた。長女を演じた宮沢も「実の妹ができたような気持ち」と明かし、三女を演じた蒼井も「ずっと続いてほしかった。まだ夢の中にいたい気分」、四女を演じた広瀬も「愛おしく宝物な作品。笑いすぎて痩せました(笑)」と続け、次女・尾野も「自分で言うのもなんですが、最高の作品」と、作品の完成に自信を覗かせた。また、四姉妹を取り巻く豪華俳優陣が演じる追加キャストも一挙発表された。四姉妹の父・恒太郎に國村隼、母・ふじに松坂慶子が扮し、尾野演じる次女・巻子の夫・鷹男を本木雅弘、蒼井演じる三女・滝子に恋心を抱く興信所の調査員・勝又を松田龍平、広瀬演じる四女・咲子と交際するボクサー・陣内を藤原季節、宮沢演じる長女・綱子と逢瀬を重ねる料亭の主人・貞治を内野聖陽が演じるなど、四姉妹に負けず劣らず、錚々たる面々が名を連ねた。さらに、咲子の恋人・陣内の母親役を高畑淳子、綱子の愛人・貞治の妻を夏川結衣、父・恒太郎の愛人に戸田菜穂、巻子が夫・鷹男の愛人だと疑う鷹男の部下に瀧内公美、その巻子と鷹男のふたりの子どもに城桧吏と期待の新人・野内まるがキャスティングされた。公開されたメイン予告には、今回発表された顔ぶれが集結。年老いた父の愛人問題をきっかけに、恋愛観も違えば生き方もそれぞれに違う四姉妹は対立し感情をぶつけ合い、次第に彼女たちを取り巻く日常は大きく揺らぎ、それぞれが抱える葛藤や秘密をあらわにしていく。長女の綱子は愛人とのうしろめたい関係、次女の巻子は夫の不倫、三女の滝子は恋愛にいまいち踏み込めず、四女の咲子は姉たちへの劣等感を抱えている。そして、長女・綱子が問いかける。「みんな、ひとつやふたつ、うしろめたいとこ、持ってるんじゃないの」。併せて公開されたスペシャルアートは、本作の撮影を務めた写真家・瀧本幹也によるもの。本作で描かれる、現代版ホームドラマを象徴するかのような印象的なデザインとなっており、四姉妹の圧倒的存在感を堪能できる1枚となっている。『阿修羅のごとく』スペシャルアート『阿修羅のごとく』メイン予告<作品情報>Netflixシリーズ『阿修羅のごとく』2025年1月9日(木) よりNetflixで独占配信原作・脚本:向田邦子監督・脚色・編集:是枝裕和企画・プロデュース:八木康夫【出演】宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すず、本木雅弘/松田龍平、藤原季節/内野聖陽、國村隼/松坂慶子Netflix作品ページ:
2024年12月17日宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが四姉妹を演じるNetflixシリーズ「阿修羅のごとく」のメイン予告とスペシャルアートが公開された。本作は、向田邦子の名作を是枝裕和監督がリメイク。現代版ホームドラマとして新たに生まれ変わる。予告編では、年老いた父の愛人問題をきっかけに、四姉妹は対立し、感情をぶつけ合う。そして、長女は愛人とのうしろめたい関係、次女は夫の不倫、三女は恋愛にいまいち踏み込めず、四女は姉たちへの劣等感を抱え…とそれぞれが抱える葛藤や秘密が顕になっていく。また、四姉妹の父・恒太郎を國村隼、母・ふじを松坂慶子、次女・巻子の夫・鷹男を本木雅弘、三女・滝子に恋心を抱く興信所の調査員・勝又を松田龍平、四女・咲子と交際するボクサー・陣内を藤原季節、長女・綱子と逢瀬を重ねる料亭の主人・貞治を内野聖陽。咲子の恋人・陣内の母親を高畑淳子、綱子の愛人・貞治の妻を夏川結衣、父・恒太郎の愛人を戸田菜穂、巻子が夫・鷹男の愛人だと疑う鷹男の部下を瀧内公美、巻子と鷹男の子どもを、城桧吏、野内まるが演じる。そして、本作の撮影を務めた写真家・瀧本幹也による四姉妹のスペシャルアートも公開された。ストーリーある冬の日。竹沢家の四姉妹が久しぶりに集まった。生け花を教える長女・綱子(宮沢りえ)、専業主婦の次女・巻子(尾野真千子)、図書館で司書として働く三女・滝子(蒼井優)、そしてウエイトレスの四女・咲子(広瀬すず)。滝子の話では、母・ふじ(松坂慶子)と暮らす老齢の父・恒太郎(國村隼)には愛人と子どもがいるという。信じられないとは思いつつ、母の耳には入れないことを誓い合う4人。しかしこの騒ぎをきっかけに、女性たちの日常に潜む、さまざまな葛藤や秘密が明るみに出る。Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」は2025年1月9日(木)よりNetflixにて世界独占配信(全7話)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年12月17日Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」の写真集「写真 阿修羅のごとく」が発売決定した。「阿修羅のごとく」は、向田邦子の名作を是枝裕和監督が令和に蘇らせた、宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが四姉妹を演じる物語。竹沢家の四姉妹が久しぶりに集まり、父親の秘密を知ることから始まり、長女・綱子(宮沢)、次女・巻子(尾野)、三女・滝子(蒼井)、四女・咲子(広瀬)が、家族の葛藤や秘密に向き合う姿が描かれる。Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」は2025年1月9日(木)より世界独占配信今回の写真集は、ドラマの撮影を担当した写真家・瀧本幹也によるもの。是枝監督作品の撮影を数多く手掛けており、今回もその才能を発揮。写真集には、四姉妹の表情や1979年の舞台を感じさせる場面写真が収められており、ドラマを観た人もそうでない人も楽しめる内容となっている。「写真 阿修羅のごとく」は2025年1月下旬発売予定。Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」は2025年1月9日(木)よりNetflixにて世界独占配信(全7話)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年12月15日宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが四姉妹を演じ、是枝裕和の監督・脚色で向田邦子の名作を描くNetflixシリーズ「阿修羅のごとく」から、四姉妹の“秘密”と“葛藤”があらわになった場面写真が初解禁となった。先日、超豪華四姉妹が発表されるや否や、原作ファンのみならず、「阿修羅のごとく」を知らない世代からも、Netflixが贈る“現代版ホームドラマ”に期待の声が多く寄せられた本作。本作で描かれるのは、四姉妹の年老いた父の愛人問題をきっかけに、彼女たちの日常が大きく揺らぎ、恋愛観も違えば生き方も違う4人の姉妹が対立し感情をぶつけ合いながらも、心底では互いを気にかけやがて手を取り合う、そんな泣き笑いの人間ドラマ。その主人公となる竹沢家の四姉妹のキャラクターとあわせて、彼女たちがそれぞれに内に秘める、秘密と葛藤があらわに映し出された場面写真が解禁されている。■長女・三田村綱子(宮沢りえ)「あーあ、女のきょうだいも、四人いると、デコボコがあってむつかしいわ」長女・綱子は、活け花の師匠をして生計を立て、夫の死後息子をひとりで育て上げてきた。しかし、活け花の仕事先である料亭「桝川」の主人・貞治とのうしろめたい関係を切るに切れず、密会を重ねる間柄を続けている。■次女・里見巻子(尾野真千子)「どこで誰といるか、うすうす知ってるのよ。でもね、あたし、黙ってるの」次女・巻子は、会社員の夫・鷹男と、長男・宏男、長女・洋子の4人で暮らす専業主婦。一見幸せそうに見えるが、鷹男の浮気を疑いながらも何事もないように日々振舞っている。■三女・竹沢滝子(蒼井優)「キレイじゃないわ、あたし」三女・滝子は、都立図書館に勤める司書。四女・咲子(広瀬すず)とは顔を合わせれば口喧嘩ばかりで犬猿の仲。父の不倫調査のため依頼した興信所の勝又に惚れられるも、恋愛経験に乏しく、素直に気持ちを受け入れられないでいる。■四女・竹沢咲子(広瀬すず)「そりゃ、あたしは子供ン時から、ずっとミソッカスだったわよ」四女・咲子は、喫茶店でウエイトレスとして働きながらチャンピオンを目指すボクサー・陣内を献身的に支えている。そして、幼い頃からみそっかす扱いされてきた、自身の“周囲の人間を見返したい”という望みを彼に託している節もある。初解禁となった場面写真からも、彼女たち四姉妹が織りなす、現代の新たな「阿修羅のごとく」が描く人間ドラマが予感される。Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」は2025年1月9日(木)より世界独占配信(全7話一挙配信)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年11月28日女優の宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが、来年1月9日に配信されるNetflixシリーズ『阿修羅のごとく』で物語の中心となる四姉妹を演じることが12日、発表された。数々の名作ドラマを執筆し、日本のホームドラマの礎を築いた不世出の脚本家・向田邦子さんの最高傑作として名高いドラマシリーズ『阿修羅のごとく』(1979~80年)。かつて新人時代に向田邦子さんとともに仕事をしたプロデューサー八木康夫氏が企画し、向田を最も尊敬し一番影響を受けたと繰り返し語ってきた是枝裕和氏の監督・脚色により、このたびリメイクされることが決定した。物語の中心となる四姉妹を演じるのは、宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すず。昭和を代表する家族劇の傑作『阿修羅のごとく』が、時を経ても色褪せない魅力そのままに、現代版ホームドラマとして令和に甦る。本編で描かれるのは、原作と同じく1979年が舞台。主人公である四姉妹を演じるのは、夫を亡くし、活け花の師匠として生計を立てる長女・綱子に宮沢りえ。会社員の夫や子どもたちと一見平穏に暮らす、専業主婦の次女・巻子に尾野真千子。図書館で司書を務める、恋愛に不器用な三女・滝子に蒼井優。喫茶店のウエイトレスで、ボクサーの卵と同棲する四女・咲子に広瀬すず。名だたる女優たちの華やかな競演が実現した。昭和が舞台でありながらポップな世界観を生み出している本作には、撮影に瀧本幹也氏 (『そして父になる』『海街diary』)、衣装デザインに伊藤佐智子氏(『海街diary』『舞妓さんちのまかないさん』)、フードスタイリストに飯島奈美氏(『海街diary』『舞妓さんちのまかないさん』)、音楽にfox capture plan(『カルテット』『コンフィデンスマンJP』)など、錚々たるスタッフが勢揃いした。このたび制作発表とあわせて公開されたティーザーアートは、四姉妹の一見平穏な表情の裏に隠された“秘密"が垣間見えてくるような、なんとも言えないヒリついた空気感が漂ってくるビジュアルとなっており、あわせて解禁となったOP映像も、昭和レトロなデザインとスタイリッシュな音楽にのせて、憂いや穏やかな表情から感情を剥き出しにする静と動の四姉妹とあわせて、インパクト大な映像となっている。彼女たちの心の奥底に秘められた葛藤や本音が露わになる時、物語がどう展開していくのか――。監督・脚色・編集を務めた是枝裕和氏は、「会話で交わされる表面上の毒と、その背後に隠された愛、その両方があるから向田邦子のドラマは豊かなんです。それは人を描くうえで大事なところだし、言葉になっているセリフを伝えるだけでは芝居じゃない。今回、四姉妹を演じた4人はみんなそれができる人たちだったので、撮っていて面白かったです」とコメント。企画プロデュースを手掛けた八木康夫氏は「時代設定はオリジナルと同様で当時のままですが、是枝さんのお力で今の時代のドラマになったと思います。ドラマにもっとも必要な三要素は、キャラクター、セリフ、ストーリーです。その3つの魅力がすべて詰まった作品ができました。“ディス・イズ・ドラマ”、これこそがドラマだと言って差し支えない作品ができたかなと思います」と自信をのぞかせた。○■是枝裕和 コメント全文向田邦子さんの『阿修羅のごとく』は、女性たちの人物描写が素晴らしいです。僕がテレビドラマに夢中になった1970年代、脚本家といえば向田さんと倉本聰さん、山田太一さんの3人が頂点でした。市川森一さんを加えれば、それがトップの4人。幸いなことに倉本さんや山田さんとはお会いすることができて、創作についていろいろお話をしましたが、残念ながら向田さんとはできなかった。だから今回『阿修羅のごとく』をリメイクすることは、向田邦子とは何だったのかと、より深く理解するためのアプローチだったのかもしれません。自分なりの決着の付け方とでも言うんでしょうか。会話で交わされる表面上の毒と、その背後に隠された愛、その両方があるから向田邦子のドラマは豊かなんです。それは人を描くうえで大事なところだし、言葉になっているセリフを伝えるだけでは芝居じゃない。今回、四姉妹を演じた4人はみんなそれができる人たちだったので、撮っていて面白かったです。含みの部分をちょっとしたことで出せるんですね。4人も演じていて楽しそうでした。みんなタイプはバラバラだけど、全体としてバランスはすごくよかったですね。この4人だったから、向田邦子の脚本を立体化することができたんだと思います。○■八木康夫 コメント全文僕が向田邦子さんと、ご一緒させていただいたのは1978年の連続ドラマ『家族熱』の時です。当時入社5、6年目の新人ADの僕からすれば、向田さんは雲の上の存在でした。全14回の最後の原稿を取りに伺った時、「僕が一人前になったら、お仕事をお願いできますか?」とお話ししたんです。すると、向田さんは「いいわよ」って。おそらく毎回原稿を取りに来た労をねぎらい、そう言ってくれたんだと思います。向田邦子さんの没後40年を前に、ずっと心残りだった向田さんとのやりとりを思い出し、改めてシナリオ集や出版されているものを全て拝読し、向田作品は『阿修羅のごとく』に尽きると思い映像化に向けて動き出しました。なによりも大事だと思ったのはキャスティングです。イメージキャストの段階で、四姉妹役にはこの4人しかいないと思い、みなさんに連絡したところ二つ返事で了承をいただきました。それから、是枝監督に快諾いただいて制作にいたります。時代設定はオリジナルと同様で当時のままですが、是枝さんのお力で今の時代のドラマになったと思います。ドラマにもっとも必要な三要素は、キャラクター、セリフ、ストーリーです。その3つの魅力がすべて詰まった作品ができました。“ディス・イズ・ドラマ”、これこそがドラマだと言って差し支えない作品ができたかなと思います。【編集部MEMO】Netflixは、190以上の国や地域で2億7,800万人の有料メンバーが利用するエンターテインメントに特化した世界最大級の動画配信サービス。各種受賞作を含む幅広いジャンルのシリーズや映画、ゲームなどを多くの言語で配信している。
2024年11月12日向田邦子の最高傑作として名高いドラマシリーズ「阿修羅のごとく」がプロデューサー・八木康夫の企画、是枝裕和の監督・脚色により、Netflixシリーズとしてリメイク。宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが物語の中心となる四姉妹を演じ、世界観をひと足先に味わえるオープニング映像も公開された。エッセイを多数発表し、小説では直木賞を受賞するなどキャリアの最盛期にあった1981年、飛行機事故によって突然生涯の幕を閉じた向田邦子。だが彼女の影響は後世に広く及び、没後40年を経てもなお、その人気はいまだ陰りを見せない。そんな数ある向田作品の中でも、最高傑作として名高いドラマシリーズ「阿修羅のごとく」を、かつて仕事をともにしたTBSドラマの黄金期を支え、ホームドラマの名作を数多く手掛けてきた八木康夫(「パパはニュースキャスター」「団地のふたり」)が企画プロデュース。そして、かねてから敬愛する脚本家の1人として向田邦子を挙げていた是枝裕和(『万引き家族』『海街diary』)が監督・脚色・編集を務める。昭和を代表する家族劇の傑作「阿修羅のごとく」の時を経ても色褪せない魅力がそのままに令和に甦る。是枝裕和監督 Photo by Borja B. Hojas/Getty Images■阿修羅のように、ときに争い、ときに笑う四姉妹ときに争い、口汚く罵り、泣きわめき、かと思えば、抱き合って高らかに笑う。女は阿修羅だ――。向田氏が描いた「阿修羅のごとく」は、年老いた父の愛人問題をきっかけに大きく揺らぎ、四姉妹それぞれが抱える葛藤や秘密が次々とあらわになる。恋愛観も違えば、生き方も違う4人の姉妹が、対立し、感情をぶつけ合いながら、心底では互いを気にかけ、やがて手を取り合う。その泣き笑いが細やかに描かれる、最上級の人間ドラマ。今回の本編で描かれるのは、原作と同じく1979年が舞台。主人公である四姉妹を演じるのは、夫を亡くし、活け花の師匠として生計を立てる長女・綱子に宮沢りえ。宮沢りえ会社員の夫や子どもたちと一見平穏に暮らす、専業主婦の次女・巻子に尾野真千子。尾野真千子図書館で司書を務める、恋愛に不器用な三女・滝子に蒼井優。蒼井優喫茶店のウエイトレスで、ボクサーの卵と同棲する四女・咲子に広瀬すずと、名だたる俳優たちのかつてない華やかな競演が実現。広瀬すず昭和が舞台でありながらポップな世界観を生み出している本作には、撮影に瀧本幹也(『そして父になる』『海街diary』)、衣装デザインに伊藤佐智子(『海街diary』「舞妓さんちのまかないさん」)、フードスタイリストに飯島奈美(『海街diary』「舞妓さんちのまかないさん」)、音楽にfox capture plan(ドラマ「カルテット」「コンフィデンスマンJP」)など、錚々たるスタッフが勢揃いした。このたび制作発表と併せて公開されたティーザーアートは、四姉妹の一見平穏な表情の裏に隠された“秘密”が垣間見えてくるような、なんとも言えないヒリついた空気感が漂ってくるビジュアル。また、解禁となったOP映像も、昭和レトロなデザインとスタイリッシュな音楽にのせて、憂いや穏やかな表情から感情を剥き出しにする静と動の四姉妹とあわせて、インパクト大の映像となっている。彼女たちの心の奥底に秘められた葛藤や本音が露わになるとき、この4人が織りなす物語がどう展開していくのか…。■「今の時代のドラマになった」八木康夫プロデューサー監督・脚色・編集を務めた是枝氏は、「会話で交わされる表面上の毒と、その背後に隠された愛、その両方があるから向田邦子のドラマは豊かなんです。それは人を描くうえで大事なところだし、言葉になっているセリフを伝えるだけでは芝居じゃない。今回、四姉妹を演じた4人はみんなそれができる人たちだったので、撮っていて面白かったです」とコメント。企画プロデュースを手掛けた八木氏は「時代設定はオリジナルと同様で当時のままですが、是枝さんのお力で今の時代のドラマになったと思います。ドラマにもっとも必要な三要素は、キャラクター、セリフ、ストーリーです。その3つの魅力がすべて詰まった作品ができました。“ディス・イズ・ドラマ”、これこそがドラマだと言って差し支えない作品ができたかなと思います」と自信をのぞかせた。「みんな、ひとつやふたつ、うしろめたいとこ、持ってるんじゃないの」――鋭い人間洞察から生まれたセリフの数々が浮き彫りにするのは、人間の愚かさ、そして愛おしさ。人間の本質を突く普遍的なテーマを備えた物語は、国内のみならず、これまで向田作品を知らなかった海外の人たちをも惹きつけ、魅了するに違いない。Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」は2025年1月9日(木)より世界独占配信(全7話/一挙配信)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年11月12日本日9月9日に東京・シアタートラムで開幕したモチロンプロデュース『阿修羅のごとく』の舞台写真と全キャストのコメントが到着した。『阿修羅のごとく』は、数々の話題作ドラマを生み出した昭和を代表する脚本家で、今なお多くのファンを持つ向田邦子の代表作。演出は人間の内面を丁寧かつ大胆に表現する演出家・木野花、脚色は劇作家・演出家の倉持裕が担当する。出演者は、女優・歌手だけでなくプロデューサーを務めるなど、幅広く創作活動を続けている小泉今日子、数々の映画やドラマに出演し、多くの著書も執筆している小林聡美、映画監督や舞台演出家など、多くのクリエイターから信頼を得ており、その巧みな演技で人々を魅了する安藤玉恵、女優だけでなく自身で写真集を企画するなどクリエイティブセンスにたける夏帆のほか、男性キャストとして岩井秀人、山崎一が名を連ねている。それぞれの四姉妹の恋人や夫、不倫相手の2役を演じ分けるのも見どころのひとつとなっている。また、9月14日18時公演の模様がライブ配信されることが決定した。■演出:木野花 コメント「阿修羅のごとく」を舞台化することのプレッシャーを励みに変えて、向田邦子という作家の底知れない怖さと愛情に向き合い、ひたすらに、ガムシャラに稽古してきました。合言葉は「小劇場のごとく」。稽古が進むにつれ、やはり今回はベストキャストだという確信が湧いてきて励みになりました。頼もしいスタッフに助けられ、美術、照明、音学総動員で、演劇ならではの「阿修羅のごとく」が出来そうだと、喜ぶ間もなくもう初日なんですね。あっという間でした。どうか皆さまも、あっという間の「阿修羅のごとく」を楽しんで頂けたら幸いです。■小泉今日子 コメント木野花さんの演出のもと、濃密な稽古を重ねた日々。健全な精神状態を維持しながら学生時代の部活を思い出させる疲労感は爽快でもありました。関わるキャスト、スタッフの意見をちゃんと聞き、良いところは取り入れてくれる演出家とプロデューサー!真摯に、でも楽しみながら役に取り組む俳優陣!素敵な夏の日々でした。そして、私たちの、私たちにしか出来ない『阿修羅のごとく』を作り上げたと思ってます。どうぞお楽しみに!■小林聡美 コメントそれぞれの役者が、それぞれの修羅場をかかえつつも、『阿修羅のごとく』は喜劇だった?と思えるほど、笑った稽古場でした。小泉さんの可憐さと度胸、安藤さんの聖と俗、夏帆さんのど根性と純情、岩井さんの葡萄と肉体改造、山崎さんの柔軟な宇宙。そして木野さんの演劇魂!もう、私の頭は爆発だ!そんな我々のおりなす家族の修羅場を、東西南北から眺め、たんと楽しんでいだだけたら嬉しいです。■安藤玉恵 コメント脚本が書かれた時代が、セリフではっきりと浮かび上がる、昭和の後半、東京。でもなぜだか言葉遣いに違和感がなく、セリフを発するのが心地よいと感じていました。その時代における男女の価値観を話し合ったり、細かく返し稽古を重ねて、私も三女滝子を見つけることができた、と言いたいところですが…どうかな。臨場感と熱量がいっぱいの、舞台「阿修羅のごとく」楽しみになさってください。■夏帆 コメント1ヶ月の稽古期間で、心も身体もどんどん鍛えられ、稽古前の自分と比べると、なんだかとても強くなれた気がしています。大試合に向けて、木野さんのパワフルな演出を受けながら、お姉さまたちになんとか食らいつこうと必死に走ってきました。なんにしても、この4姉妹はとても強いです。その強さに飲み込まれぬよう、日々体当たりでぶつかっていきたいと思っております。がんばります!■岩井秀人 コメント「阿修羅のごとく」、いよいよ本番です。引きこもりから「俳優になりたい」とスタートし、何十年か経ち、こうして「生まれながらに俳優」な人たちと過ごさせてもらえる時間は、本当に幸福なものでした。木野さんの演出も、ものすごく知的なのに感情と野性に溢れていて、それでいてやって実際見せてもらうと毎回、稽古場が笑いに包まれました。稽古場で笑っていた時間はもちろん、一転して木野さんや小泉さん、山崎さんが場面場面に考察したことを聞き、静かにみんなで考えていた時間、「もっとやりすぎてみて」って言われてやりすぎた小林さんをみんなでみていた時間、木野さんが笑い方を教えようと近づき、夏帆ちゃんはコロナを気にして距離をとっているうちに、「はっはっはー!」言いながら二人で舞台の周りを半周ぐらい歩いていた時間、安藤さんが木野さんのやってみせた通りに演じて怒られていた時間、そういった豊かな時間の数々が、舞台上に上手く乗り切ることを祈っております。我々も楽しみますので、ぜひ皆様にも、お楽しみいただければと思います。■山崎一 コメント早替わりを含めて衣装替えが十数回!いや〜、何十年ぶりでしょうこんな舞台!笑老体に鞭打って頑張るのみです!どうぞ、袖で着替える役者の格闘も、想像して楽しんでみて下さい!笑撮影:阿部章仁<公演情報>モチロンプロデュース『阿修羅のごとく』東京公演:9月9日(金)~10月2日(日) シアタートラム兵庫公演:10月8日(土)~10月10日(月・祝) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール作:向田邦子脚色:倉持裕演出:木野花出演:小泉今日子小林聡美安藤玉恵夏帆・岩井秀人山崎一【ライブ配信情報】配信日時:9月14日(水)18:00~アーカイブ配信:9月18日(日) 23:59までチケット料金:4,000円(税込)販売期間:9月18日(日) 20:00購入リンク:【視聴についてのお問い合わせ】電話:017-718-3572(平日 10:00-18:00)メール: event@linkst.jp(mailto:event@linkst.jp)※公演日当日の問合せ対応は該当公演(土日祝含む)の終演後1時間程度で終了とさせていただきます。公式サイト:
2022年09月09日9月9日(金)〜10月2日(日)までシアタートラムにて上演を予定しているモチロンプロデュース公演『阿修羅のごとく』。問い合わせが殺到している本作のチケット販売情報などの公演詳細が解禁。さらに、公式HPにてスポット映像&動画コメントが公開された。『阿修羅のごとく』は、数々の話題作ドラマを生み出し、昭和を代表する脚本家で、今なお多くのファンを持つ向田邦子氏の代表作。演出は、人間の内面を丁寧かつ大胆に表現する演出家・木野花、脚色を、名作のリライトを手掛けたら右に出るものはいない実力を持つ劇作家・演出家の倉持裕が務める。本作は父親の浮気を解消するために奮闘する四姉妹の姿と、それぞれが抱えている悩みを映し出す。長女の綱子は仕事先の妻子ある男性と不倫関係、次女・巻子は夫の浮気の予感にもやもやした日々を過ごし、三女・滝子はその堅い潔癖さで男との出会いもなく、四女・咲子はボクサーの彼との不安定な生活に疲弊していた。長女・綱子を演じるのは、女優・歌手だけではなくプロデューサを務めるなど、幅広く創作活動を続けている小泉今日子。また、数々の映画やドラマに出演し、多くの著書も執筆している小林聡美が次女の巻子、映画監督・舞台演出家など、多くのクリエイターに絶大な信頼を得ており、その巧みな演技で人々を魅了する安藤玉恵が三女の滝子、女優だけでなく自身で写真集を企画するなどクリエイティブセンスにたける夏帆が四女の咲子を演じる。そして男性キャストには岩井秀人、山崎一が出演。それぞれの四姉妹の恋人や夫、不倫相手の2役を演じ分けるのも見どころの一つだ。今回、公式HPでは出演者のスポット映像と、本作への思いを語る演出家・キャストの動画コメントが公開となる。名実ともに豪華なキャストが集結する本作に期待してほしい。モチロンプロデュース『阿修羅のごとく』は東京公演を皮切りに、10月8日(土)~10日(月)兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演となる。「阿修羅のごとく」スポット映像・コメント動画はこちら【公演概要】モチロンプロデュース 『阿修羅のごとく』作:向田邦子脚色:倉持裕演出:木野花出演:小泉今日子 小林聡美 安藤玉恵 夏帆 ・ 岩井秀人 山崎一■東京公演2022年9月9日(金)~10月2日(日)会場:シアタートラム■兵庫公演2022年10月8日(土)~10月10日(月)会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール公式HP: お問い合わせ:大人計画 03-3327-4312(平日11:00~19:00)制作協力:大人計画企画・製作: (有)モチロン
2022年05月31日モチロンプロデュースの舞台『阿修羅のごとく』の上演が決定した。東京公演を皮切りに、兵庫公演も上演される。『だいこんの花』(1970年)、『時間ですよ』(1971年)、『寺内貫太郎一家』(1974年)など、数々の話題作ドラマを生み出した、昭和を代表する脚本家である向田邦子。食べもの、旅行、ファッション、猫など、あらゆる物事に興味を持つ、好奇心旺盛なその生き方は、現代の多くのクリエイターに影響を与えている。その向田の代表作『阿修羅のごとく』は、1979年のドラマオンエアの当時、和田勉の斬新な演出と、加藤治子、八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュンの共演で視聴者に鮮烈な印象を残し、その後も繰り返される再放送のたびにファンを増やしてきた。今まで、映画にリメイク(2003年森田芳光監督)され、商業演劇として舞台化(2004年、2013年)されてきたが、本作では、向田の書いたセリフをほぼそのままに、シーンと登場人物を大幅にカットし、“四姉妹(を演じる女優)のバトル”に焦点を当てる。演出を担当するのは、『クラウドナイン』『海越えの花たち』などを演出、女優としても活躍し、映画『愛しのアイリーン』でキネマ旬報助演女優賞を受賞。話題作に欠かせない演劇界の二刀流・木野花。女性の内面を丁寧に大胆に表現する演出は、本作品に打ってつけである。脚色を担当するのは、2004年に『ワンマン・ショー』で第48回岸田國士戯曲賞を受賞。近年では『鎌塚氏、放り投げる』をはじめとする“鎌塚氏シリーズ”、『お勢、断行』の演出や『LIFE~人生を捧げるコント~』(NHKBSプレミアム)、映画『十二人の死にたい子どもたち』『アイ・アムまきもと』の脚本など多数手がける劇作家・演出家の倉持裕。名作のリライトを手掛けたら、右に出るものはいない実力の持ち主だ。奔放に生きようとする長女・綱子を演じるのは、近年では株式会社明後日の代表を務め、舞台『青空は後悔の証し』のプロデューサーを務めるなど、女優・歌手だけでなく幅広く創作活動を続けている小泉今日子。向田邦子原案ドラマへの出演等、向田作品とも縁の深い小泉は、昨年開催された向田邦子没後40年特別イベント『いま、風が吹いている』でもナレーションを担当。今回、40数年前に描かれた生々しいセリフを、あらためてどう演じるのか期待が高まる。平和に、堅実に生きようとする次女・巻子を演じるのは、『かもめ食堂』『めがね』など、多くの映画や『すいか』『ペンションメッツア』など、ドラマにも出演。「聡乃学習」などの著作も多数執筆し、主演映画『ツユクサ』が公開中の小林聡美。作品であらゆるキャラクターを演じ分けてきた小林だけに、過去に様々な女優が演じてきたタイプとはまた違う、新たな“巻子”を見せてくれることだろう。女らしさを秘めつつも不器用に生きる三女・滝子を演じるのは、映画『夢売るふたり』で27回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞。『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(NHK総合)で阿佐ヶ谷姉妹の美穂さんを演じた記憶も新しい安藤玉恵。映画監督、舞台演出家など、多くのクリエイターに絶大な信頼を得る安藤は、その巧みな演技で“滝子”の複雑さを鮮やかに表現してくれるはずだ。自由にそして必死に生きる四女・咲子を演じるのは、主演映画『天然コケッコー』で31回日本アカデミー賞新人俳優賞ほか、多数の映画賞を受賞し、『海街diary』では39回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。今夏『さかなのこ』の公開も控える実力派女優の夏帆。自身で写真集を企画するなどクリエイティブセンスにたける夏帆が、咲子の儚さと大胆さをどう演じるか楽しみでならない。三女に父親の身辺調査を依頼される探偵、恋人・勝又と四女の恋人・陣内を演じるのは、2012年NHKBSドラマ『生むと生まれるそれからのこと』で第30回向田邦子賞、2013年舞台『ある女』で第57回岸田國士戯曲賞受賞、現在は『いきなり本読み!』の企画・プロデュースも担当するなど、作家、演出家、俳優と多彩な才能を発揮する岩井秀人。長女の不倫相手・貞治と次女の夫・鷹男を演じるのは、数々の舞台、映画、ドラマなどに出演、『シャンハイムーン』『父と暮らせば』にて第26回読売演劇大賞で優秀男優賞、『十二人の怒れる男』『23階の笑み』にて28回に同賞最優秀男優賞を受賞し、今年『みんな我が子-All My Sons-』『シン・ウルトラマン』の出演も控える山崎一。岩井と山崎の男性キャストが、それぞれ2役を演じ分けるのも見もの。名実ともに豪華なキャストが集結する本作に期待が高まる。とある日、三女・滝子(安藤)の、話したいことがあるという連絡により、四姉妹が集まることに。数日前、70才を迎える父親が愛人らしき人物といるところを目撃した滝子は、興信所に父の身辺調査を依頼したのだ。四人は、母親に知られることなく父に浮気を解消してもらうための作戦を練る。そんな姉妹だが、実は自身の生活にもそれぞれ悩みを抱えていた。長女・綱子(小泉)は仕事先の妻子ある男性と不倫関係、次女・巻子(小林)は夫の浮気の予感にもやもやした日々を過ごし、三女・滝子はその堅い潔癖さで男との出会いもなく、四女・咲子(夏帆)はボクサーの彼との不安定な生活に疲弊していた。ままならない現実をあたふたと、それぞれの業を抱えて正直に生きようとする四姉妹の闘いの日々は続く、阿修羅のごとく……という物語。このたび公開されたビジュアルは、写真の周りに大宮エリーによる、四人の女優それぞれをイメージして描いた華やかな色彩の花の絵画とのコラボレーションとなっており、四姉妹のプリミティブな美しさと力強さを際立たせている。劇場は、四方向に客席を設置。ステージを囲む形で観るセンターステージ形式となる。女優たちの生々しい戦いに立ち会うような臨場感ある空間を作り上げる。<コメント>●木野花(演出)ドラマ「阿修羅のごとく」はリアルタイムで観ていました。お茶の間という枠を超えて、日常を揺さぶられた感じで衝撃でした。“阿修羅”は誰の中にも潜んでいると意識したのもその時です。ドラマの中で役者達が、一歩も引かずに火花を散らしている。その気にさせる何かがこの作品にはある。それを覗いてみたい。怖いもの知らずで今回乗ってみようと覚悟しました。そして心強いことに、この挑戦に打って付けの怖いもの知らずの顔ぶれが揃いました。一筋縄ではいかない魅力を秘めつつ癒される、最強の四人姉妹。こんな姉妹が観たかった!遠慮なく体当たりでぶつかっていこうと思っています。何が飛び出すかしかと見届けて頂きたい。●小泉今日子大好きな向田邦子作品を舞台で演じることができるなんて!生きててよかったです。信頼している俳優たち、尊敬している演出家とともに作り上げることができるなんて!生きててよかったです。私は3人姉妹の末っ子として育ちましたが、今回は長女役。長女の立場から3人の妹たちを眺めたとき、どんな思いが心に生まれるのか。敏感に心を研ぎ澄まして稽古に臨みたいと思っています。●小林聡美もはや伝説といっていい向田邦子の「阿修羅のごとく」を、木野花さんの演出で、小泉さん、安藤さん、夏帆さんという素晴らしい俳優のかたがたと作り上げる時間を想像するだけで、気絶しそうです。40年以上前に書かれ、これまでも何度となく映画や演劇となった作品ですが、今、この世界観をどうやって表現していくことになるのか、楽しみです。●安藤玉恵「木野さんの演出で、向田作品の舞台で、阿修羅のごとく、四姉妹のお話で…」最後まで話を聞かずに「やりたいです‼︎」と言った記憶があります。その日から興奮しちゃって、向田さんのエッセーをめくる指にも気持ちが入ってしまっています。今まで黙っているのがツラかった(笑)。 真夏の稽古、熱くなりそうです。●夏帆数年ぶりの舞台で今からとてもそわそわしています。この作品のお話をいただいたときに、これは絶対にやりたい...!と胸が高鳴って、また舞台の世界に飛び込んでみようと、覚悟を決めました。稽古に向けて、きりりとリズムカルな向田さんの言葉たちとどう向き合っていこうかと想像する日々はとても楽しいです。初舞台のときにとてもお世話になった木野花さんの演出のもと、頼もしい先輩方の背中を追いながら、精一杯がんばります。●岩井秀人ど偉い俳優さんたちと一緒に出ることになったなあと、感慨に耽っております。思えば引きこもり時代に見ていたのが「やっぱり猫が好き」でして、小林聡美さんの演技だか遊んでるんだか分からない自由すぎる挙動に目を回しておりました。やがて「俳優になってみたい」と引きこもりから脱出して30年ほど経ち、こんな場に呼ばれるとは。共演者の皆さま、軒並み「どうやってるんだか分からない」人たちばかりで、俳優フェチとしては稽古見学だけで済ませたい心持ちですが、めちゃくちゃ楽しもうと思っております。●山崎一出演が決定してとても嬉しかったですね。だって、このメンバーで向田邦子さんの「阿修羅のごとく」をやるんですよ!笑しかも演出が木野花さんですからね。今からワクワクしてます。台本を読んで感じたのは出てくるキャラクター全員が愛おしいく感じたこと。 観に来てくださるお客様もきっとそう感じてくれると思います。そうなるように、頑張ります!<公演概要>モチロンプロデュース 『阿修羅のごとく』【作】向田邦子【脚色】倉持裕【演出】木野花【出演】小泉今日子小林聡美安藤玉恵夏帆岩井秀人山崎一【東京公演】2022年9月9日(金)~10月2日(日)会場:シアタートラム(東京都世田谷区太子堂4丁目1-1)※兵庫公演予定あり【公式HP】 【問い合わせ】大人計画 03-3327-4312(平日 11:00~19:00)【主催】(有)モチロン、(有)大人計画【企画】大人計画
2022年05月13日向田邦子の最高傑作「阿修羅のごとく」が、この秋舞台化されることが決定。物語の中心となる四人姉妹役は、小泉今日子、小林聡美、安藤玉恵、夏帆が務める。とある日、三女・滝子の話したいことがあるという連絡により、四姉妹が集まることに。数日前、70才を迎える父親が愛人らしき人物といるところを目撃した滝子は、興信所に父の身辺調査を依頼したのだ。四人は、母親に知られることなく父に浮気を解消してもらうための作戦を練る。そんな姉妹だが、実は自身の生活にもそれぞれ悩みを抱えていた。長女・綱子は仕事先の妻子ある男性と不倫関係、次女・巻子は夫の浮気の予感にもやもやした日々を過ごし、三女・滝子はその堅い潔癖さで男との出会いもなく、四女・咲子はボクサーの彼との不安定な生活に疲弊していた。ままならない現実をあたふたと、それぞれの業を抱えて正直に生きようとする四姉妹の闘いの日々は続く、阿修羅のごとく…。1979年のドラマ放送当時、和田勉の斬新な演出と加藤治子、八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュンの共演で視聴者に鮮烈な印象を残し、再放送の度にファンを増やしていった名作「阿修羅のごとく」。2003年には映画リメイク、2004年、2013年には商業演劇として舞台化。今回の舞台は、向田さんのセリフをほぼそのままに、シーンと登場人物を大幅にカットし、“四姉妹のバトル”に焦点を当てた物語となっている。奔放に生きようとする長女・綱子役には、向田作品との縁が深い小泉今日子。平和に、堅実に生きようとする次女・巻子役を、主演映画『ツユクサ』が公開中の小林聡美。女らしさを秘めつつも不器用に生きる三女・滝子役を「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」の好演も記憶に新しい安藤玉恵。自由にそして必死に生きる四女・咲子役は、『海街diary』の夏帆が務める。ほかにも、三女に父親の身辺調査を依頼される探偵、恋人・勝又と四女の恋人・陣内を岩井秀人。長女の不倫相手・貞治と次女の夫・鷹男を山崎一と、それぞれ2役を演じ分ける。なお、演出は女優・木野花。脚色は『十二人の死にたい子どもたち』『アイ・アム まきもと』の脚本を手掛ける劇作家で演出家の倉持裕。劇場は、四方向に客席を設置し、ステージを囲む形で観るセンターステージ形式となっており、姉妹たちの生々しい戦いに立ち会うような臨場感ある空間作りを目指す。また合わせて公開されたビジュアルは、写真の周りに大宮エリーによる、女優たちそれぞれをイメージして描いた華やかな色彩の花の絵画とコラボ。姉妹のプリミティブな美しさと力強さを際立たせている。<キャスト・スタッフコメント>●木野花(演出)ドラマ「阿修羅のごとく」はリアルタイムで観ていました。お茶の間という枠を超えて、日常を揺さぶられた感じで衝撃でした。“阿修羅”は誰の中にも潜んでいると意識したのもその時です。ドラマの中で役者達が、一歩も引かずに火花を散らしている。その気にさせる何かがこの作品にはある。それを覗いてみたい。怖いもの知らずで今回乗ってみようと覚悟しました。そして心強いことに、この挑戦に打って付けの怖いもの知らずの顔ぶれが揃いました。一筋縄ではいかない魅力を秘めつつ癒される、最強の四人姉妹。こんな姉妹が観たかった! 遠慮なく体当たりでぶつかっていこうと思っています。何が飛び出すかしかと見届けて頂きたい。●小泉今日子大好きな向田邦子作品を舞台で演じることができるなんて!生きててよかったです。信頼している俳優たち、尊敬している演出家とともに作り上げることができるなんて!生きててよかったです。私は3人姉妹の末っ子として育ちましたが、今回は長女役。長女の立場から3人の妹たちを眺めたとき、どんな思いが心に生まれるのか。敏感に心を研ぎ澄まして稽古に臨みたいと思っています。●小林聡美もはや伝説といっていい向田邦子の「阿修羅のごとく」を、木野花さんの演出で、小泉さん、安藤さん、夏帆さんという素晴らしい俳優のかたがたと作り上げる時間を想像するだけで、気絶しそうです。40年以上前に書かれ、これまでも何度となく映画や演劇となった作品ですが、今、この世界観をどうやって表現していくことになるのか、楽しみです。●安藤玉恵「木野さんの演出で、向田作品の舞台で、阿修羅のごとく、四姉妹のお話で…」最後まで話を聞かずに「やりたいです!!」と言った記憶があります。その日から興奮しちゃって、向田さんのエッセーをめくる指にも気持ちが入ってしまっています。今まで黙っているのがツラかった(笑)。真夏の稽古、熱くなりそうです。●夏帆数年ぶりの舞台で今からとてもそわそわしています。この作品のお話をいただいたときに、これは絶対にやりたい...!と胸が高鳴って、また舞台の世界に飛び込んでみようと、覚悟を決めました。稽古に向けて、きりりとリズムカルな向田さんの言葉たちとどう向き合っていこうかと想像する日々はとても楽しいです。初舞台のときにとてもお世話になった木野花さんの演出のもと、頼もしい先輩方の背中を追いながら、精一杯がんばります。●岩井秀人ど偉い俳優さんたちと一緒に出ることになったなあと、感慨に耽っております。思えば引きこもり時代に見ていたのが「やっぱり猫が好き」でして、小林聡美さんの演技だか遊んでるんだか分からない自由すぎる挙動に目を回しておりました。やがて「俳優になってみたい」と引きこもりから脱出して30年ほど経ち、こんな場に呼ばれるとは。共演者の皆さま、軒並み「どうやってるんだか分からない」人たちばかりで、俳優フェチとしては稽古見学だけで済ませたい心持ちですが、めちゃくちゃ楽しもうと思っております。●山崎一出演が決定してとても嬉しかったですね。だって、このメンバーで向田邦子さんの「阿修羅のごとく」をやるんですよ!笑 しかも演出が木野花さんですからね。今からワクワクしてます。台本を読んで感じたのは出てくるキャラクター全員が愛おしいく感じたこと。観に来てくださるお客様もきっとそう感じてくれると思います。そうなるように、頑張ります!モチロンプロデュース「阿修羅のごとく」は9月9日(金)~10月2日(日)シアタートラムにて上演。※兵庫公演予定あり(cinemacafe.net)
2022年05月10日Ado(アド)の新曲「阿修羅ちゃん」が、2021年10月28日(木)に配信リリース。米倉涼子主演ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』新シリーズの主題歌となる。Ado初のゴールデンタイムドラマ主題歌「阿修羅ちゃん」デビュー曲「うっせぇわ」のミュージックビデオ&ストリーミング累計再生回数が合わせて4億回を突破した、歌い手Ado。「踊」「夜のピエロ」「会いたくて」といった楽曲もヒットを飛ばしている。新曲「阿修羅ちゃん」はAdoにとって7曲目となるオリジナル楽曲で、詞曲・編曲はボカロP・Neruが担当。米倉涼子が主演を務めるドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』新シリーズの主題歌に起用される。Adoがゴールデンタイムのドラマ主題歌を務めるのは、今回が初めてのことだ。米倉涼子主演ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』新シリーズ『ドクターX~外科医・大門未知子~』は、米倉涼子扮する大門未知子が、病院組織で数々の騒動を巻き起こしながらも、外科医の本質である手術や治療を成し遂げるために突き進む医療ドラマ。人気シリーズが2年ぶりに復活し、第7シリーズ・10年目に突入する。大門未知子×Adoのコラボビジュアルも『ドクターX~外科医・大門未知子~』新シリーズの主題歌決定にあたり、Adoのアーティスト写真などを手掛けるイメージディレクター・ORIHARAが描き下ろした大門未知子×Adoのコラボレーションビジュアルも公開された。新曲「阿修羅ちゃん」MVを公開新曲「阿修羅ちゃん」のミュージックビデオは、イラストレーターの寺田てら、映像クリエイターのMONO-Devoidが担当。ジャケットにも登場する“アシュラちゃん”と赤鬼、青鬼の自由奔放な生き様がアニメーションで描かれている。<Adoコメント>主題歌に選んでいただきありがとうございます。まさか自分がドクターXの主題歌を歌わせていただけるなんて光栄な限りです...特に親がドクターXが大好きなのでとても喜んでいることかと思います。是非ドラマと主題歌、楽しみにしていただけますと幸いです。「阿修羅ちゃん」はボカロPのNeruさんに詞曲・編曲をお願いして、とてもリズミカルでポップな楽曲を阿修羅とかき合わせた棘がある歌詞に注目していただきたいです。【詳細】Ado 新曲「阿修羅ちゃん」配信日:2021年10月28日(木)詞曲・編曲:Neru※Ado 1st アルバム『狂言』にも収録。※『ドクターX~外科医・大門未知子~』主題歌。■木曜ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』第7シリーズ放送日:2021年10月14日(木)スタート(毎週木曜21:00~21:54放送)※初回は21:00~22:09放送放送局:テレビ朝日系
2021年10月14日元・タカラジェンヌで、女優としても活躍した大路三千緒さんが亡くなった。100歳だった。各メディアによると昨年11月、脳こうそくで倒れた大路さん。1月12日に息を引き取ったという。1920年生まれの大路さんは、39年に宝塚歌劇団の初舞台を踏んだ。在団中も56年の映画「世にも面白い男の一生 桂春団治」や79年のドラマ「阿修羅のごとく」に出演。80年に定年で退団した後も83年の連続テレビ小説「おしん」や90年の大河ドラマ「翔ぶが如く」(すべてNHK総合)などで印象に残る演技を見せた。大路さんの死を悼み、ネットでは《『おしん』での心優しいおばあちゃん役の姿が、とても印象に残っています》《表現を通じて、私達を楽しませ、考えさせてくださってありがとうございました》《大往生でしたね。ご冥福をお祈りします》との声が上がっている。「大路さんはタカラジェンヌOGの中で最高齢。伝説のシャンソン歌手・越路吹雪さん(享年56)とは同期という間柄でした。大路さんは公演の合間を縫って外部仕事に精を出していたので、多忙な日々を過ごしていたと聞きます。退団以降も後輩育成に携わり、90歳まで演劇指導を行っていました。『今の子はスタイルがいい』と誉めることもありましたね」(スポーツ紙記者)そんな大路さんは19年9月、本誌の取材に応じている。5ヵ月後に100回目の誕生日を控えていた大路さんは「100歳だなんてとんでもない!私はまだ80代ですよ」と笑いながら話していた。兵庫県宝塚市内の介護付き老人ホームで暮らしていた大路さんだったが、同取材で「なんでもよく食べますが、お肉が好きですねぇ」と話すなど、まさに元気そのもの。「長いこと宝塚にいたわ。宝塚の舞台は飽きないの」と“宝塚愛”を語ると、続けてこんな夢も明かしていた。「いい役がくれば、またやりたいわ!自分に合った好きな役がきたら、またね」最期まで演じることへの情熱を絶やさなかった大路さん。その女優魂は永遠に不屈だ。
2021年01月20日八千草薫さんが10月24日、すい臓がんのために亡くなっていたと発表された。88歳だった。大阪府出身の八千草さんは、宝塚音楽学校を経て宝塚歌劇団に入団。51年に映画デビューを果たし、以降は54年から56年の映画「宮本武蔵」3部作や55年の日伊合作映画「蝶々夫人」に出演し人気を博した。さらに77年のドラマ「岸辺のアルバム」(TBS系)では不倫に走る平凡な主婦を好演し話題を呼んだ。00年以降では03年の映画「阿修羅のごとく」や09年の「ディア・ドクター」、17年のドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)に出演しその存在感を発揮。また97年に紫綬褒章、03年には旭日小綬章を受章している。ネットでは《八千草薫さんは最後に観たドラマ「やすらぎの郷」のなかで“姫”と呼ばれていて、このあだ名がこんなに似合う人もいないなあと憧れました》《可憐という言葉は八千草さんの為にあるといっても過言ではありますまい。慎んでご冥福をお祈り申し上げます》とその死を悼む声が相次いでいる。18年3月、本誌で吉永小百合(74)は八千草さんについて「50年近くたっても、ぜんぜん雰囲気が変わらなくて、かわいい。現役で映画に出ていらっしゃる。ああ、こんなふうに年齢を重ねていけたらどんなにいいかしら、って思いました」と“不変の美”を絶賛していた。その秘訣について八千草さんは同年5月、本誌で明かしていた。「昔から美容には無頓着です」「ずっと使っている化粧水と乳液だけ」と話した八千草さんだが、いっぽうで食事には好き嫌いなく1日3食きちんと摂っていたという。「嫌いなものがないんです。お肉もお魚も大好き。でもお野菜は、煮物にしたり炒めたりと温野菜をとっています。3食食べていますが、本当は5回ぐらいに分けて食べるといいといいますよね」女優業は体力勝負。そのため、日々の運動も欠かさなかった。「トレーナーさんに、筋肉トレーニングの運動を考えていただいて。腕や肩を回したり。肩が凝ったと思って少し動かすと、あくる日はぜんぜん大丈夫です。片足立ち、つま先立ちなどの体操も眠る前、15分ほどの習慣にしています。血の巡りもよくなり、ぐっすり眠れます」健康に気を使うことで、いつまでも若々しい美を保っていた八千草さん。しかし「年を取っていいことは、そんなにないですよね」「これまで、さっと動いたりといった、今までできていたことができなくなったりすると、やはり悔しいわね」と苦笑し、「『これもできなかった』と、悲しくなることもあります。でもそれはしょうがないですから、受け入れることも大切ですね」とも明かしていた。八千草さんは17年末にすい臓がんが見つかり、18年1月に手術を受けた。術後は順調だったが、今年に入り肝臓にもがんが見つかったため2月に休養を発表。そのため今年4月からスタートしたドラマ「やすらぎの刻~道」(テレビ朝日系)で2つの役を演じる予定だったが、前回にも登場したキャラクター・九条節子としては出演するもののヒロイン・しの役を降板することに。公式サイトにつづられたファンへのメッセージでは「体調を整え、より一層楽しんでいただける作品に参加できるよう帰ってまいります」と意気込んでいた。降板発表直後の今年3月、八千草さんのマネージャーは「本人は仕事がとても好きですので、(九条節子役以外の)降板も苦渋の選択でした。しかし体調が悪化して共演者やスタッフの皆さんにご迷惑をかけるのも申し訳ありませんので、この度のような選択となったのです」と本誌に明かしていた。「八千草さんは今年になって車を買い替えたばかりでした。車高が高く『眺めがいいのよ』と喜ぶほど元気でしたが、車が届いた矢先にガンの転移が見つかって……。ですが闘病中に禁じられている食べ物などもありませんでしたし、ずっと入院していたわけでもありません。ですから八千草さんがデパートで買い物をしていると、ファンの方に気づかれて驚かれたこともあったそうです」(八千草さんの知人)その回復を誰よりも望んでいたのは、八千草さん自身だった。「八千草さんは治療が終わった後の旅行先を考えたりし、最後まで前向きに闘病していたと聞きました。それは何より降板した『やすらぎの刻~道』の共演者やスタッフに迷惑をかけたと思い、『何らかの形で恩返しがしたい』という気持ちがあったからこそのようです」(テレビ局関係者)降板を発表しながらも、「やすらぎの刻~道」には追加撮影で参加していたという八千草さん。その最期まで、女優であり続けた。
2019年10月28日日本を代表する名女優・八千草薫さんが、膵臓がんのため10月24日(木)に都内の病院にて亡くなっていたことが分かった。享年88。1947年に宝塚歌劇団の娘役としてデビューした八千草さんは、三船敏郎主演の映画『宮本武蔵』(’54)が大ヒットとなって映画女優として注目を集め、同作はアカデミー賞で名誉賞(外国語映画賞)を受賞。『男はつらいよ 寅次郎夢枕』(’72)ではマドンナ役を演じた。TVドラマでは、山田太一原作・脚本の「岸辺のアルバム」(’77/TBS)で、現在でもお馴染みのイメージであるおっとりとした優しい“お母さん”とまるで異なる不倫する主婦役を演じ、絶賛された。向田邦子原作のドラマ「阿修羅のごとく」(’79/NHK)では4姉妹の次女役に。2003年に同作が映画化された際には、4姉妹の母親役を演じて第27回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。近年では『ディア・ドクター』『ツナグ』『舟を編む』といったヒット作や、主演作『くじけないで』、「白夜行」「最高の離婚」「やすらぎの郷」「執事 西園寺の名推理」などの話題のドラマに出演。2019年2月に乳がんや肝臓がんの闘病生活について公表し、「やすらぎの刻~道」のヒロイン役を降板して治療に専念していた。所属事務所によれば、故人の希望により、お通夜・告別式等は近親者ですでに済ませたそうで、お別れの会等も予定していないという。心よりご冥福をお祈りいたします。(text:cinemacafe.net)
2019年10月28日“香港アクション界の最終兵器”マックス・チャンを主演に迎え、一度武術を捨てた男が正義のために再び拳を握る『イップ・マン外伝マスターZ』。今回は、観る者の血を滾らせテンションをMAXに上げるフルキャスト登場の「メイキング・オブ・マスターZ」映像が、いち早くシネマカフェにて解禁となった。イップ・マンに敗れ、息子のためにごく普通の生活を送ろうしていた男チョン・ティンチが、愛と正義を胸に、再び最強を超える“最高の達人”の道へと向かう本作。今回解禁となったのは、激烈!メイキング特報最終版となる【メイキング・オブ・マスターZ】。巨匠ユエン・ウーピン監督の“渾身”と“心意気”のもと集結した“完全覚醒した最終兵器”マックス・チャンは、「今回はアクションも多いし、敵も毎回違った。アクションの名手たちが勢ぞろいしてる。全員素晴らしかった」と豪華なキャスト陣を絶賛。“華麗なる阿修羅”ミシェル・ヨーはそんな彼に、「マックスの動きは正確で、格闘シーンも安心だった。よい相手役がいて初めて優れたアクションはできるの」と絶大な信頼を置いていたことを明かす。そのほか、『ワイルド・スピード SKY MISSION』や実写版『モンスターハンター』のトニー・ジャーによる“謎めいた殺し屋”、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのデイヴ・バウティスタによる“問答無用の怪物”らも続々登場!「どのセットにもこだわった。素晴らしい達人たちが揃ったアクション・シーンがより映えるようにね」と自信たっぷりに語るウーピン監督と、その演出手腕にも注目してみて。『イップ・マン外伝マスターZ』は3月9日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イップ・マン外伝マスターZ 2019年3月9日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2018 Mandarin Motion Pictures Limited All Rights Reserved
2019年03月06日東京・駒場にある日本民藝館では、「棟方志功と柳宗悦」を2018年1月11日から3月25日まで開催する。 観音経曼荼羅「阿修羅の柵」 1938年 41.5×50.5㎝青森県青森市生まれの版画家・棟方志功は画家を目指して上京、やがて版画を生涯の仕事と定める。日本民藝館創設者の柳宗悦と棟方志功の出会いは、1936年4月の国画会会場。柳は棟方の「大和し美し」の買い上げを即決、以来作品の指導監修にあたる。半年後、同館の開館時には新作「華厳譜」が大広間の壁一面を飾った。棟方志功は柳宗悦を生涯の師として仰ぎ、作品が仕上がるたびに持参して意見を求め、彫り直しを命じられても粛々と応えた。一方の柳宗悦は棟方志功の作品を活かすべく、表具の考案に熱心に取り組んだ。 こうしたやり取りは二人の間に交わされた書簡にも残されており、深い信頼で結ばれた師弟関係を垣間見ることができる。倭画「曇雨御鯉魚」 1939年 32.0×58.0㎝本展では、出会いから柳宗悦が没するまでの25年間、彼の眼に叶った棟方志功の代表的作品を展観、数十年ぶりの出品となる「海山の柵」「般若心経経文 板画柵」、ほぼ初公開となる両人の書簡から、その関係性や思索の相違などを探りつつ、棟方作品の魅力を紹介する。また、1月19日と2月16日には、棟方志功研究・学芸員の石井頼子によるギャラリートークを17時半から18時半まで開催。3月3日は、東京大学名誉教授の松井健と石井頼子が記念対談を18時から19時半まで行う。記念対談は入館料別で参加費300円、要予約制。ギャラリートークは参加費無料。【展覧会情報】棟方志功と柳宗悦会期:2018年1月11日〜3月25日時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)会場:日本民藝館住所:東京都 目黒区駒場4-3-33入館料:一般1100円、大高生600円、中小生200円休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)西館公開日(旧柳宗悦邸):会期中の第2水曜、第2土曜、第3水曜、第3土曜(開館時間は16:30まで、入館は16:00まで)
2017年12月31日「終わりのための活動」という言葉の響きで、マイナスイメージも持たれがちな“終活”。だが、ときに“終活”が残りの人生を輝かせることもある。そんな、“日々を充実させる終活”を実践する女優たちに話を聞いた。 「そろそろ落ち着いた生活をしたいと思ったのは70歳を迎えたときのことでした。ときどき滞在していた別荘の環境がとても気に入っていたので、もうここを終の棲家にしようと決心し、東京の家は引き払うことにしたのです」 そう語るのは、女優の山本陽子(75)。’63年に日活第7期ニューフェイスに合格し、芸能界入り。翌年『抜き射ちの竜拳銃の歌』でデビュー。『黒革の手帖』『白い影』などドラマに多数出演し人気を博す。『阿修羅のごとく』など舞台でも活躍し、この9月には松竹特別公演『妖麗牡丹燈籠』で全国を巡業した。 「50年間で4~5回も転居しましたが、(デビューしてからも、生まれた育った)東京でずっと生活していましたから、それなりに持ち物は多く、引っ越しは大仕事でした。せっかくの終の棲家ですから、思い切って物を減らして、理想の暮らしに近づけたいと取り組んだのです。いわゆる断捨離ですね」 引っ越しは大変だったが、移住を決意したおかげで、海にも近い、四季折々の自然に囲まれた環境で、ときには新緑、ときには紅葉を愛でながら、心癒される生活を送っているという。 「歩いてスーパーへ行き、重い袋をぶら下げて帰ってきて、吟味した食材を調理していただいています。70代にして自分が主婦業に向いているのだということに気づいたのです。もう一つ気づいたのは、日常の中には、いつでも小さな幸せが転がっているということ。道端に生えていた雑草を一房切って、生けてみたら、部屋の雰囲気が一変したこともあります。小さな幸せを見つけているだけで、寂しいなんて感じる暇もなく、一日はあっという間ですね」 若いころは外出好きで、家の中での楽しみ方を知らなかったそう。ところが、いまは掃除に洗濯、料理といった家事に、読書をしたりお茶をたてたり、お客さんをもてなしたりといった時間を、しみじみと楽しめるようになった。 「これは1人でいることの幸せでもあると感じています。連れ合いがいたりすると、生活のペースを相手に合わせなければならないし、自分だけでは決められないこともあるでしょう。夫婦で仲よく年老いていく幸せもあれば、何事も自分で自由に決めることができるという幸せもあります。私の人生の流れには、結婚はありませんでしたが、いまはこれでよかったのだと思っています。誰しもがそれぞれ、自分が過ごしやすい生き方を探し、それを貫くことがいちばんなんじゃないでしょうか」 移住してからもずっと映画や舞台、ドラマなど仕事のオファーは途切れることはない。 「きっと『この年齢でこんなスケジュールはとても無理だわ』と、やめてしまう方もいるでしょう。でも私は体力も気力も充実していますから、恐れることなく、女優としての挑戦を続けています。女優業でも日常生活でも、これからどんな発見をするのかを楽しみにして、前だけを向いて生きていく。それが私にとっての終活なのです」
2017年10月14日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。6人目は、撮影を担当したカメラマン・北信康氏。連載第15回「俳優部」、三池組に共通する職業観とは。そして、カメラマンとして"記録"を更新し続ける生き方とは。○木村拓哉の役作りは「普通」――木村さんは寒い現場で着流し一枚、立ち回りでも雪駄。多くのスタッフさんが口を揃えて「すごい」とおっしゃっています。やっぱりすごいですよね。こちらが気を使うぐらい(笑)。でも、本人がそうしたいと思っていることですから、こちらが気を使うべきじゃないんですよね。余計なお世話になりますから。万次に集中するために必要なのであれば、もちろんやるべき。すごいなとは思いますけど、それもまた「仕事」ですからね。それは僕らや監督も同じ。「そんなところから撮ります?」みたいなこともあるんですが(笑)、それも「仕事」。そこから撮った方がよければやるというだけの話で、大変にさせたいから言ってるわけじゃない。すべては、映画をより面白くするためなんです。――プロデューサー・坂さんの取材時のコメント「私の『仕事』なんです。大変なんて思っていたら、プロデューサーの仕事なんて務まらない」と共通するものがありますね。そうです。どんな仕事でも、みんな大変なんですよ(笑)。木村さんが役作りの一環としてそうされるのは、極論すると「普通」ですよね。――「すべては、映画をより面白くするため」は、これまで一貫していることですか。ええ。当然、そうします。そのほうが効果的であるならそうした方がいい。撮影場所に行けるのに、大変だから行かないという選択肢はない。行って良くなるんだったら、どこでも行きます。スターと言われる役者たちも、みんなこういう考えでやってきたはずです。――高倉健さんや木村大作さんの『八甲田山』(77年)は、過酷な現場エピソードが語り継がれていますが、今も昔も変わらないわけですね。そうですね。要は、俳優部なわけですよ。映画という組織の中で、演出部、撮影部、衣装部と複数に分かれていて、木村さんは俳優部。だから、『無限の住人』というパズルのピースの1つ。ある意味、スタッフとも対等な関係なんです。そういう意識はご本人にもあると思います。だから、「大変じゃない」という感じになる。本人に聞いたわけじゃないですけどね(笑)。○世界で勝負するなら時代劇――木村さんとは初めてですか。初めてです。以前からストイックな方だと思っていたんですが、やっぱりストイックだった。自分の見せ方も案の定、ご存知で。イメージは変わりませんでした。――スチールカメラマンの方からは「この人を撮りたい」みたいなことを聞くんですが、ムービーのカメラマンにもそういう願望はあるんですか?お仕事をしたい役者はたくさんいます。木村さんもその中の一人でしたが、こればっかりは縁ですからね。たまたま、今回ご一緒できました。なかなかない機会です。10年以上前になりますが、吉永小百合さんと『北の零年』(05年)でご一緒した。吉永さんとご一緒できるなんて、想像もしなかったですよ。イメージできるわけがない(笑)。だけど、そういうことが現実として起こるから、この仕事は楽しいんです。――今日は公開前日ですが、どんな心境ですか?(4月28日に取材)僕らの仕事は初号という1回目の完成試写が終わったところまで。そこから先、映画はお客さんのものとなりますので、特別な感慨はありません。ヒットすることがすべてではないんですが、より多くの人に観てもらいたいと思います。――でも、ヒットするといいですね。映画としての完成度、質はかなり良いはず。それが受け入れられるかどうかは、時の流れや運もあります。この映画は今の映画界の流れでは、反体制的な作品です。そこが面白いところだとは思います。カンヌで海外の人がどのように受け止めるのか。それは楽しみですね。やっぱり世界で勝負しようと思ったら、日本の映画は時代劇しかない。三池監督、木村さんがそろってカンヌに持って行くとどうなるのか。楽しみです。――300人斬りのラストシーンも話題になっていますね。あれはね、淡々と。淡々と撮っていくしかないです(笑)。監督が編集で、ものすごくうまくつないでいるので、アクションのすばらしさは監督の編集のうまさも関係していると思います。三池監督とは何本か一緒にやっているので、使いどころがだいたいこのあたりかなというのは何となく分かる(笑)。役者さんのテンションを切らないために、カットをかけないだけで、ある程度は使うところが決まっています。○「『無限の住人』が僕のベスト」――先日三池監督を取材しました。強面な方ですが、笑顔がすごく魅力的で(笑)。監督はすごく愛のある方ですよ(笑)。すべてにおいて。映画に対しても、人に対しても、作品に対しても。――お付き合いも古いんですよね。そうですね。『クローズZERO II』(09年)からです。三池組の魅力は、殻を破っていこうとする勢いがあるところ。「今まで撮った作品で一番は」と聞かれることがあるんですが、「今撮っている作品が一番」と答えています。自己更新をしていきたい。退化するのであれば辞めた方がいい。うまくいかないこともあるんですけど、自己ベストを更新し続けたいんです。監督と一緒にいるとそんなテンションになれる。そういう面白さがあります。――明石家さんまさんも同じようなことをおっしゃっていました。あ、そうですか(笑)。今、聞かれたら迷いなく、『無限の住人』と答えます。これが僕のベストです。そう胸を張って言えるように、現場では常に全力を尽くしています。■プロフィール北信康(きた・のぶやす)1960年生まれ。香川県出身。数多くの三池崇史監督作で撮影を担当し、『十三人の刺客』(10年)で第34回日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。『阿修羅のごとく』(03年)、『北の零年』(05年)、『一命』(11年)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(16年)など。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年06月02日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。6人目は、撮影を担当したカメラマン・北信康氏。連載第14回「木村拓哉の魅力」について熱く語る。三池組では、なぜモニターチェックをしないのか?○「答えを見て演じる」「演じた後に答えを見る」――これまでカメラを通してたくさんの役者さんをご覧になってきて、木村さんは役者としてどのような魅力がありますか。やっぱり先ほどの通り、自己演出がすばらしい。それはスターとよばれる人が持って生まれた、意識を全くしないところから出てくるもの。本人は何も意識していないはずです。佇まいもいいですよね。――ということは、モニターチェックも入念なんですか?三池組は全くしません。監督が「OK」を出したものですから。昔の映画はモニターも何もなかった。ラッシュ(完成前の試写)で確認し、基本的に役者さんには見せなかったんですよね。役者さんは完成したもので初めて観る。ある時から現場でモニターが使われるようになって。それが、良いのか悪いのか分かりませんけど、テレビやコマーシャルでは役者さんが現場で確認するのが当たり前になりました。便利なこともあるんだろうけど、イマジネーションが無くなってしまうというか。「答えを見て演じる」のと、「演じた後に答えを見る」のとは大きな違いがあるので、個人的には見ない方がいいと思います。僕は古いタイプの人間なので(笑)。――三池組では監督に委ねるわけですね。そうですね。木村さんもモニターとか見ないんじゃないですかね。現場にはいろいろなパートのプロがいます。カメラマンである僕であったり、監督であったり。そのプロたちが判断して、決めている。そのOKとNGを出すのは、役者ではなく、監督の仕事なんです。監督がOKといったものはすべてOKなんです。僕もカメラマンとして「もう1回やらせてください」とは言わない。あまりにひどかったら言いますけどね(笑)。でも、基本的には監督がOKであればOK。これは三池組問わず、僕のやり方です。――とはいっても、どうしても気になること、譲れないこともあるのでは。でも、監督がOKならOK。確かに、出来上がったものを観た時に、自分の中ではもうちょっとこうしておけばよかったとか、いろいろあったりはします。でも、それを言い出したら、キリがない。たとえ撮り直したとしても、またその上を見ますよね。現場でその一瞬でしか見られない芝居を、監督の感覚の中でOKを出したもの、それが最良のシーンなんです。○「この顔が見たい」からの逆算――殺陣の辻井啓伺さんは、木村さんのリハーサルの立ち回りでフレームにきっちり収まった時に現場のテンションが上がったとおっしゃっていました。木村さんは芝居が流れないです。先ほども言ったように、緩急がついてるからダラっとしない。動いて一瞬、間があって再び動き出す。ダラッとした画にならず、パッパッとメリハリがついて、撮っていて非常に撮りやすいですよね。気持ちが良い。ダラッとするとね、「どうしてくれるんだよ……」と言いたくなる(笑)。そういうことは、僕らがちゃんと教えてあげないといけないんでしょうね。――ダラっとしている人も、当然そんなつもりはないわけですよね。そうでしょうね。これを教えるのは難しい。芝居が流れちゃうんです。アクションだけじゃなくて、普通のお芝居でも。経験もあるんじゃないですかね。僕らカメラマンには、「この顔が見たい」という場面があるんです。その顔をより効果的に見せるためにどうすればいいか逆算するんですが、それがメリハリがない感じになると、計算できなくなる。お客さんに見せるべきところを見せる。見せてあげたい。木村さんはそういうところもちゃんと分かっている気がします。■プロフィール北信康(きた・のぶやす)1960年生まれ。香川県出身。数多くの三池崇史監督作で撮影を担当し、『十三人の刺客』(10年)で第34回日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。『阿修羅のごとく』(03年)、『北の零年』(05年)、『一命』(11年)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(16年)など。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年06月01日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。6人目は、撮影を担当したカメラマン・北信康氏。連載第13回は、「漫画原作と"殺し合い"」の撮り方について。○映画で効果的な「ダウンアップ」――三池監督と試写をご覧になったそうですね。ええ。当然、編集されて良いところが使われているわけですけども、それでも何というんでしょうね、木村さんのお芝居、アクションだけでいえば緩急のつけ方が抜群にうまいというか。より速く見せるためには、一度緩く見せて、それから上げる。上げて、下げる。この「ダウンアップ」みたいなことを繰り返していくと、メリハリの利いた動きになります。これは彼なりの速く見せる方法とでも言うんでしょうか。それが、映画では非常に効果的なんです。――過去にも漫画原作を担当されたことがあると思いますが、オリジナル作品と撮り方の違いは?基本的には一緒です。ただ、漫画原作は長く続いているものもあります。かなりのファンの方々がいらっしゃる。しかも小説と違って画が作られているので、みなさんにイメージが植え付けられている。このあたりは監督が意識するところはあるんですが、漫画のコマ割りと同じような決めカットになることもあります。――殺陣師の辻井さんは絵コンテが立ち回りのもとになっているとおっしゃっていました。カメラマンの場合は何がもとになるんでしょうか。絵コンテというのは監督が撮りたい画の意思表示。イメージのベースにはなりますよね。アクションはどこまでやるのかにもよるし、接近戦の方がこの芝居は面白いのかとか、望遠で振り回した方がいいのかとか。そのあたりは、場面や芝居によって変わっていきます。○木村拓哉の「持って生まれたもの」――木村さんは、「殺陣とか立ち回りという言い回しがあまり好きではない」とおっしゃっていて、「殺し合い」を追求する三池監督に感銘を受けたそうです。ずっとこの仕事をやってきて身についているものなのか、持って生まれたものなのか。本人もどういうふうに映るかということは、いつも想像できているんじゃないでしょうか。とにかく、自分の見せ方がうまいというか。――思い出の1シーンは?万次が刀を取り返してきて、戻って来るところ。(杉咲)花ちゃんと1カットで延々撮っているシーンがあるんですけど、良い距離感の画が撮れたような気がします。カメラもそこまで近づかず、良い距離感でお芝居をされていましたね。――てっきり壮絶なバトルのシーンかと。バトルはね(笑)。木村さんのテンションがビシビシ伝わります。こちらも刺激されて、そっちがこう来るなら、こっちはこう行きますよ! みたいにテンションに乗せられて、撮ってるような感じでした(笑)。■プロフィール北信康(きた・のぶやす)1960年生まれ。香川県出身。数多くの三池崇史監督作で撮影を担当し、『十三人の刺客』(10年)で第34回日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。『阿修羅のごとく』(03年)、『北の零年』(05年)、『一命』(11年)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(16年)など。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年05月31日「春の特別拝観」が、日本最古の巡礼所33寺院で構成する「西国三十三所」のうち、和歌山県、大阪府、奈良県、京都府、滋賀県の21寺院にて、2017年3月から4月にかけて行われる。「西国三十三所」は、33か所の「札所」となる寺院で構成される巡礼スポットのこと。1300年ほど前の718年(養老2年)に観音菩薩が人々を救うために示し、巡礼文化を生み出した元といわれている。巡礼の道は、和歌山県、大阪府、奈良県、京都府、滋賀県、兵庫県、岐阜県の2府5県を含み、約1,000kmもの長さにわたる。「春の特別拝観」では、「西国三十三所」各札所が有する、普段は見ることのできない本尊や秘仏が特別公開される。また、寺院の中に咲く桜が見ごろを迎えるため、桜の鑑賞も楽しみの一つとなりそうだ。京都府京都府では「西国三十三所」のうち最多の9寺院が特別拝観を実施する。六角堂 頂法寺では、秘仏である御本尊如意輪観世音菩薩が御開扉。また、革堂 行願寺では、御本尊御開帳のほか、“革堂”の名前由来とされる皮衣の展示が行われる。また、桜の名所で知られ人がにぎわう清水寺では、3月11日(土)より一週間、東日本大震災の流木松から造った大日如来結縁参拝が行われる。奈良県奈良県・興福寺では、あの有名な「阿修羅像」を含む仮講堂の特別拝観を開催。また、長谷寺でも本尊大観音尊像が公開される。それぞれの寺院により公開時期などが異なるため、詳細を要確認。また、「西国三十三所」の寺院には巡礼の順番がつけられているので、訪れる際の参考にしてほしい。概要春の特別拝観期間:2017年3月~4月場所:西国三十三所「春の特別拝観」を行う和歌山・大阪・奈良・京都・滋賀の21寺院<和歌山県>・青岸渡寺 3月25日(土)~5月7日(日) 那智山経塚発掘佛像・金剛宝寺(紀三井寺) 3月25日(土)~5月7日(日) 本堂内陣特別公開 ※4月15日(土)~5月7日(日)は土日祝のみ。・粉河寺 3月25日(土)~5月7日(日) 千手堂本尊御開帳<大阪府>・施福寺 3月25日(土)~5月7日(日) 天台18世座主 慈恵大師 良源御木造 1躰 特別公開・葛井寺 4月19日(水)~5月7日(日) 未公開寺宝展示<奈良県>・南法華寺(壷阪寺) 3月1日(水)~3月31日(金) 大雛曼荼羅公開、4月1日(土)~6月18日(日) 多宝塔開扉 秘仏大日如来像(平安時代)御開帳・岡寺 4月1日(土)~5月7日(日) 三重塔壁画・扉絵特別開帳 ※土日祝のみ。・長谷寺 3月18日(土)~6月30日(金) 春季 本尊大観音尊像特別拝観・興福寺/南円堂 3月15日(水)~6月18日(日) 仮講堂特別拝観(阿修羅像他)<京都府>・三室戸寺 3月18日(土)~4月30日(日) 重要文化財 仏像5体(阿弥陀三尊、釈迦如来、毘沙門天)御開扉・上醍醐 准胝 4月1日(土)~5月7日(日) 重要文化財 弥勒堂及び弥勒菩薩坐像(快慶作)、重要文化財 純浄観、重要文化財 奥寝殿 ※弥勒菩薩坐像は4月20日(木)まで堂(醍醐寺)・今熊野観音寺 3月11日(土)~3月20日(月) 本尊御開帳 特別内陣参拝 刀八毘沙門天特別公開・清水寺 3月11日(土)~3月18日(土) 陸前高田震災流木松造 大日如来結縁参拝・六波羅蜜寺 3月11日(土)~3月13日(月) 特別内陣参拝、後光御影参拝・六角堂頂法寺 3月11日(土)~4月10日(月) 秘仏 御本尊如意輪観世音菩薩 御開扉・革堂 行願寺 3月11日(土)~3月17日(金) 特別内拝(御本尊御開帳と革堂の名のいわれの皮衣展示)・善峯寺 4月1日(土)~6月30日(金) 文殊寺宝館春期公開 ※土日祝のみ。4月1日(土)~16日(日)は毎日。・松尾寺 3月18日(土)~5月21日(日) 松尾寺宝物殿第18回春季展観 ※3月22日(水)、4月18日(火)、19日(水)は除く。<滋賀県>・三井寺 4月1日(土)~5月14日(日) 愛染明王像(重要文化財)、毘沙門天像他、観音堂内陣諸尊特別参拝・岩間寺(正法寺) 1月1日(日)~12月31日(水) 本堂内 礼拝(重要文化財 地蔵菩薩公開)、三十三観音堂開扉・石山寺 1月6日(金)~11月30日(木) 役行者及び前鬼後鬼像 特別公開※法要・行事等で拝観できない場合あり。
2017年03月03日普段何気なく、お参りしている仏様。実は、それぞれ違いがあるのです。大まかな分類は、如来>菩薩>明王>天という階級に沿ったもの。仏像を見分けるポイントは、髪型、ファッション、装身具、手の形などがあり、これらを少し知るだけで、それぞれのキャラクターや立ち位置、ご利益がわかります。悟りを開き仏の中で最高の境地に至った存在「如来」仏像の世界で最高位にいるのが如来。悟りを開いた真理そのもので、人々を救うとされます。如来は一人ではなく、阿弥陀如来、薬師如来などたくさんの如来がいます。大日如来は密教という特別な教えの如来です。「如来」は、螺髪(らほつ)と呼ばれるパンチパーマのような髪が特徴如来かどうかを見分ける一番のポイントは、髪型。パンチパーマのような髪は、長い修行の間に伸びた髪が、悟りを開いた瞬間に一本一本がくるくると丸まったから。頭の上には盛り上がった大きなコブもあります。よく見るとおでこの真ん中には白い塊がありますが、これは白く長い毛が丸まったものです。また、もう一つの特徴が、上半身は大きな布をふわりとかけ、下半身は巻きスカートというスタイル。悟りを開いているので、俗人が好む装飾品はつけていません。悟りに至ったら、おしゃれは必要ないのです。ただ、密教という特別な教えの中で最高位にいる大日如来だけは、この特徴があてはまらないことが多く、冠や装飾品をつけていることがあるので注意です。如来の次に位置付けられる存在「菩薩」は、修行中ながら人々を救う二番目の位置にいるのが菩薩。観音様とか観音菩薩様とも呼ばれます。将来悟りを開いて如来になる方々なのですが、弥勒菩薩、観音菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、虚空蔵菩薩などはかなり悟りに近い位置にいて、修行中ながらも人々を救うためにそれぞれの立場で働いています。「菩薩」は、現世の欲を捨てきれず豪華な装飾品やヘアアレンジもまだ完全には悟りを開いていないので、属していた古代インドの貴族のファッションでいることが多く、髪は長く垂らしたり結いあげたり、リボンがあったり。冠や首飾りなどの装飾品もたくさん身に着けているのが特徴です。教えに従わない者を懲らしめるために遣わされる如来の分身「明王」優しい顔をしていては言うことを聞かない困った人間たち。懲らしめて救うために如来が怖い姿の分身を作ったのが明王です。如来の分身なのでファッションは地味で装身具は着けていませんが、懲らしめるための武器を持っています。怒り顔の「明王」の手には煩悩を断ち切るための宝剣や弓矢などの武器が明王の最大の特徴は怒りを表すためにとても怖い表情をしていたり、赤く着色されていたりすることです。目が3つある明王もいます。手には人間の煩悩を断ち切って救うためのさまざまな武器を持っていて、火をイメージさせる装飾がされていることもあります。四番目に位置するさまざまな神様「天」仏教が生まれる前のインドの神様方が混在しているのが「天」。ファッションも役割もさまざまですが、代表的なのは、お堂の四隅にいて如来や菩薩を守るガードマン的な役割の四天王。戦うために怒り顔で相手を威圧し、敵を踏みつけている姿が一般的。ちなみに四天王の一人の多聞天は、一体だけの時は毘沙門天と呼ばれ、妻は吉祥天だそう。男性の「天」が戦士であることが多いのに対し、女性の「天」は美と繁栄の象徴であることが多いようです。「天」は仏や仏を信じる心を守り、現世利益をもたらしてくれる「天」に属する方々は、美と繁栄、知恵や力などの現世利益を与えてくださるとされます。よく知られている恵比寿や大黒天などの七福神の神様たちや、人気の高い阿修羅も「天」に属しています。ちなみに阿修羅は作られた当時は真っ赤に彩色されていました。取材・文/伊集院尚子取材協力:イスム表参道店仏像と過ごす贅沢な時間を手軽に手に入れられるのが、イスム表参道店。現代の仏師や作家が制作する価値ある仏像がずらり。価格も手に入れやすいものからあるので、まずはお気に入りの仏像との出会いを求めて、出かけてみたい空間です。店舗情報店名:イスム表参道店TEL・予約:03-6419-7822住所:東京都渋谷区神宮前5-48-3 サンエムビルB1F、1Fアクセス:東京メトロ表参道駅B2出口から徒歩3分営業時間:11:00〜20:00定休日:年末年始
2017年01月08日『私の頭の中の消しゴム』『グッド・バッド・ウィアード』などのチョン・ウソン、『ベテラン』も記憶に新しいファン・ジョンミン、『コンフェッション 友の告白』のチュ・ジフンらスター俳優が集った、韓国のノワールエンタテインメント『アシュラ』が2017年3月4日(土)より日本公開されることが決定した。刑事のハン・ドギョン(チョン・ウソン)は、利権と成功のために各所で犯罪に手を染める悪徳市長のパク・ソンべ(ファン・ジョンミン)の“後始末”を対価に、金を受け取っている。末期がんの妻の治療費を言い訳に、金になることはなんでもするようになり、次々に悪事に手を染めるようになるドギョン。ドギョンの弱点を握る検事キム・チャイン(クァク・ドウォン)と検察捜査官ド・チャンハク(チョン・マンシク)は、ドギョンを脅迫して利用、パク市長の不正と犯罪容疑を明らかにしようとする。それぞれの利益と目的のために、ドギョンを追い詰める検察と悪徳市長。台風の目のようになってしまったドギョンは、自分を実の兄のように慕っている後輩の刑事ムン・ソンモ(チュ・ジフン)までも巻き込み、市長の手下にしてしまう。生き残るために血眼になった悪人たちの地獄の闘いは、修羅場と化し…。韓国を代表する実力派俳優が共演を果たし、韓国で公開初週成績歴代NO.1を記録した本作(※青少年観覧不可作品において)。架空の都市“アンナム市”を舞台に、悪徳市長と彼に利用される刑事、そして彼らの悪事を暴こうとする検事たちの駆け引きを描く、韓国映画の神髄のようなノワールエンタテインメントだ。主演を務めるのは、『私の頭の中の消しゴム』で韓国のみならず、日本中を切ない涙で包み、その年の韓国映画動員1位を記録することになったチョン・ウソン。本作では、病気の妻の治療費のため、市長の悪事を処理しながら悪人の道に入り込んでいく不正刑事ハン・ドギョンを熱演する。そんなハン・ドギョンを利用し、利権と成功のために犯罪に手を染める強欲な悪徳市長パク・ソンベ役には、去年、韓国で動員数1,300万人を越える記録的大ヒットとなり、日本でも好評を博した『ベテラン』などで知られる演技派ファン・ジョンミン。さらに、ドギョンへの義理から悪徳市長の手下となり、悪に侵されていく若き刑事ムン・ソンモ役には、ドラマ「宮 -Love in Palace-」以来、近作では『背徳の王宮』などで世の女性を虜にしてきたチュ・ジフンが演じる。メガホンを取るのは、キム・ソンス。『MUSA -武士-』など今回で実に4度目のタッグとなるチョン・ウソンを中心に、ファン・ジョンミンが怪演を見せた『新しき世界』を彷彿とさせる男たちの哀愁と、悪人たちの地獄絵図を映し出し、韓国ノワールの真骨頂を見せつける。いうならば、まるで韓国版『アウトレイジ』!登場人物全員が悪人!解禁となったメイン写真でも、ファン・ジョンミン演じるパク市長がチョン・ウソン演じるドギョンの首を締めつけている場面で、主従関係を表している。ファン・ジョンミンの横顔からは、悪徳市長の極悪っぷりが伝わってくるかのよう。“阿修羅”というタイトルの通り、善と悪が存在しない世界で繰り広げられる、強烈な俳優たちの熱演合戦に今後も注目していて。『アシュラ』は2017年3月4日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月11日東京・上野の森美術館で開催中の「ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実」の総入場者数が、3月から7月まで開催された大阪と合わせて160万人を突破し、記念セレモニーが11月6日(火)に開催。160万人目の来場者にはスペシャルサポーターである篠田麻里子(AKB48)より日本とエジプトの往復ペア航空券が贈られた。古代エジプトの最も有名な王のひとりであり、その遺跡の発掘に関わった人間が次々と亡くなったことで“ツタンカーメンの呪い”がまことしやかにささやかれるなど多くの人の心を惹きつけてやまない少年王・ツタンカーメン。黄金のカノポス(内臓を入れる器)を始めとする122点もの貴重な展示品が日本に上陸した。160万人目の来場者となったのは、秋田県から来た須藤由美子さん。どうしてもツタンカーメン展を見たいと埼玉県在住の娘の実佳さんと一緒に来場し、今回の幸運を射止めた。航空券を手渡した篠田さんは「豪華ですね」と羨ましそう。もしも誰かとエジプトに行くなら?と問われると「私も母と一緒に見に来たので、母と行って(展示に)ないものを見たい」と笑顔を見せた。メンバーの中では?とさらに尋ねられると「メンバーの誰かと行くなら…秋元才加がツタンカーメンのマネをしていたので、被り物を被って行きたいですね。(秋元さんは)さいたまスーパーアリーナでのライヴでファンからもらった被り物で踊ってたのである意味で影のサポーターです」と明かした。この日は27時間テレビで話題を呼んだ、笑福亭鶴瓶が全身を金色にしてツタンカーメンになりきった「ツルベカーメン」の等身大パネルも登場。篠田さんは「爪のきわまで金を塗っていて、こだわりが強いんだなと思いました。大御所のすごいところを見せていただいたと思います」と語り、パネルと腕を組んで写真に収まった。この日、160万人を突破した「ツタンカーメン展」は日本国内の歴代総入場者数(展示別)でも1974年の「モナ・リザ展」を抜いて現在第4位。3位の「国宝 阿修羅展」まであと5万人、2位の「ミロのヴィーナス展」まで15万人に迫っており、残り76日の会期中に歴代2位になることは確実。なお歴代1位は47年前に開催された前回の「ツタンカーメン展」で295万人。このときはツタンカーメンの象徴とも言える黄金のマスクも展示され日本中が熱狂したが現在、この黄金のマスクは過去の海外での展示で傷がつくなどしたこともありエジプト国外での展示は禁止されている。「ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実」は上野の森美術館にて2013年1月20日(日)まで開催。「ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実」公式サイトkingtut.jp/■関連作品:シュガー・ラッシュ 2013年3月、全国にて2D/3D公開
2012年11月06日