2017年6月22日 11:30
チケット即完売! 「日本でロングランは難しい」定説を覆す、『髑髏城の七人』の作戦
――4シーズンに分けて、出演者や演出を変えるというのも、驚きでした。
海外と違って、ロングランできるような演目がなかなか日本にない、というのが大きいですよね。例えば『エリザベート』のようにチケットが取れない作品でも、1年以上の公演は難しいと思うんですよ。やっぱり日本は、作品より俳優さんにお客さんがついてるので、ロングランで、しかも豊洲の辺鄙な土地に人を集めようと思うと、改めて「『髑髏城の七人』を4シーズンやる」という作戦しかなかったと思います。
――『髑髏城の七人』があってよかった、というお気持ちですか。
本当に、『髑髏城の七人』しかなかったですね。阿修羅(『阿修羅城の瞳』)じゃ難しかったと思います。このシアターの醍醐味として、場面転換がいろいろできて、しっかりと作りこんだセットで見せられるという点でも『髑髏城の七人』しかなかったなあと、"Season花"が開いてみて、改めて思いました。
なんだかんだ言っても、ずっと再演している作品って、これだけなんですよね。キャストを変えて、新たに創造できる、間口の広さがこのホンにはあるんだと思います。
●BL要素、刀剣ブームもハマった!?
○『髑髏城の七人』は日本人が好きな話
――改めて、『髑髏城の七人』のどこがこんなに求められるんだと思いますか?
日本人が好きな話なんじゃないでしょうか。