くらし情報『ドローンでひとつの街をスキャンして再現する…『鋼の錬金術師』CGの本当のすごさとは』

ドローンでひとつの街をスキャンして再現する…『鋼の錬金術師』CGの本当のすごさとは

「東京の屋外」と、カットによって入り乱れていまし、順番もバラバラに撮っていくので、キャストもスタッフも混乱するため、すべてが絵コンテ頼りになります。今まで、異なる場所での撮影を混ぜて編集すると、カット変わりにどうしても違和感がありましたが、この映画ではそうしたストレスを感じることはありません。

確信をもって、技術を信頼して進んではいますが、イメージ通り仕上がるかどうか、という不安は自分自身にも常につきまといます。そのため、山田くんを含め皆さんには初めて経験する手法も多く、疑問や不安を常に強いてしまったと思います。山田くんのオートメールと呼ばれる鋼の右腕も、グリーンのタイツのような布をつけただけで撮影しています。そんな感じで「顔だけかっこよく決めてください」と言われても、相当不安だと思います(笑)。

例えばスタンドインの水石亜飛夢くんがフルCGキャラクターのアルを演じているシーン。山田くんの目線は2m20cmのアルの顔にありますが、実際の水石くんの顔はかなり下にあります。
普通どうしても声が出ている水石くんの顔のところを見てしまいますが、山田くんは天才的なセンスで、そこに存在しないアルの顔を見ているがごとく普通に演技ができてしまう。

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