くらし情報『三木孝浩監督、恋愛映画の表現応用で男子の友情描く『坂道のアポロン』』

2018年3月7日 11:30

三木孝浩監督、恋愛映画の表現応用で男子の友情描く『坂道のアポロン』

――夜の教会に2人で並んでいるところや、2人で坂道を駆け下りていくところなど、あまりにもまぶしすぎて……。

手を取ってダッシュするって、映画『卒業』のような駆け落ちパターンですからね(笑)。しかも笑顔で駆け下りていく。でも、薫と千太郎だったら「そうだよな」と納得してしまう感じがありますし、観客の方にも愛おしく見えたらいいなと思いました。

●期待以上の演奏シーンに、監督もキュンキュン
○律子のキュートさは小松菜奈ならでは

――一方で、律子と薫もキュンとするシーンが多くて、糸電話のシーンやキスシーンも素敵でしたよね。

糸電話も、昭和の時代設定だからこそ描けるアナログ感でしたね。電話も携帯ではなく家の電話ですし、なかなかコミュニケーションを取れない難しさがある。でも顔を見合わせることがやっぱり一番のコミュニケーションというところが、この時代を描く面白さだったりもしますし、今までにない空気感を出せたのですごく楽しかったです。


――出演者の方も少しレトロポップ感のある顔立ちなのかなと思いました。

特に菜奈ちゃんは、60年代のファッションがすごく似合うんですよ。元々、モデルもやっているので何でも似合うんですけど、あのキュートさは、なかなか出せない。

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