白竜、北野武監督と島田紳助さんに導かれた俳優業「逃げ道作っていた」
――以前、北野監督は「役者さんには委ねている部分が大きい」ともおっしゃっていたのですが、そんなことを感じるシーンは?
キャスティングでほぼ映画が決まるという監督もいらっしゃいますよね。特に北野監督の場合は名があってもなくても、自分のセンスを頼りに物事をお決めになる。起用される側は、撮影が進むにつれて自分の役がどんな役であるかを徐々に知って行くことになります。最初の作品から、監督はそういうことを全部分かって、撮っていらっしゃる。撮り方も、普通の映画監督が思いつかないような発想の持ち主です。北野組がここまで評価されるのは、今までの通念をくつがえして来た結果なのかもしれません。
※以下は映画の結末などネタバレを含んだ内容です。これから視聴予定の方はご注意ください。
●『アウトレイジ 最終章』ラストシーンの変更秘話
――監督で主演というのも、すごいことですよね。
そうですね。『その男~』は順撮りだったんですが、プロデューサーから体重を落とすように言われていました。終わったときには14キロ落ちていたんですが、たけしさんもそのぐらい落ちていたと思いますよ。撮影が夜に終わったら、「白竜さん、一杯行こうか」