くらし情報『長瀬智也、『空飛ぶタイヤ』で見せた『IWGP』からつながる“本質”』

2018年6月24日 09:00

長瀬智也、『空飛ぶタイヤ』で見せた『IWGP』からつながる“本質”

『ハンドク!!!』では同じジャニーズ事務所の二宮和也がチーマー時代の弟分として出演していた。『空飛ぶタイヤ』にはジャニーズ事務所の後輩・阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.)が若手整備士・門田役で出演している。

長瀬は、阿部扮する金髪のいまどきの若者・門田に手を焼きつつ、気にかける大人としての役割を担う。門田は大人から見たら理解に苦しむところもあって、当初は脱輪事故も彼の整備ミスなのでは? という疑惑も持ち上がる。

出番はそれほど多いわけではないが重要な役だ。大人からはちょい悪に見える青少年の意外な面という点において、門田は長瀬が得意としてきたキャラクターの系譜でもある。阿部は、「若いつもりがいつのまにか四十を過ぎ」というネガティブな感じではなく、いい感じのおじさんになった先輩・長瀬の背中を、初めての映画出演で見る幸運に恵まれたといえるだろう。

■著者プロフィール
木俣冬
文筆業。
『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP 』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。

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