『銀魂2』、粘り強いヒットを支えるイケメン俳優たちの力強さ&精密さ
なんというか突如として『HiGH&LOW』のような空気をまとって出てくるのだ。たったふたりで『HiGH&LOW』の役割を担っていると言ってもいい。
三浦演じる伊東鴨太郎は真選組の参謀。野望を秘めている設定で、実のところ、『HiGH&LOW』というよりももっとディープ。インテリヤクザふうのメガネがVシネ時代の哀川翔を思わせるような、なんともいえない深いヤバみがあった。そのうえ、Vシネよりスケールが大きい。大劇場でのブロードウェイミュージカルを経験しているからか、大ぶりで華麗な動きが大スクリーンさえ小さく見せる。
クールにふるまっていながら、最後の最後まで粘る闘いを見せ、映画の耐久力は三浦春馬の耐久力の賜物なのではないかとさえ思えた。
一方、窪田正孝演じる河上は、「千人斬りの万斉」の異名をもつ剣豪。高杉晋助役・堂本剛と関係のある人物で、高杉同様、クールに迫る。堂本剛はもはや、舞台でほんの少しだけ重要なところに出る名優の風情であった。
○精密俳優四天王が支える『銀魂2』
さて、窪田のクールさを強調する小道具はサングラス。三浦と並ぶメガネキャラといってもこちらは眼の表情を隠すサングラスだ。