chay、観客が母一人の不遇時代とSMAP「君は君だよ」の支え
ありがとうございます。歌い続けることって本当にすごいことなんですよ! Crystal Kayさんは「やっと自分の声がわかってきた気がする」とおっしゃっていて、音楽を追求し続ける姿に胸を打たれました。
――その囲み取材で、ある記者さんの「5年前の自分に贈る言葉は?」という質問にchayさんは路上ライブの出来事を話されていましたね。誰も聴いてくれなくて、泣いて帰った日もあった。それでも諦めなかった自分に「ありがとうと言いたい!」と。
ありました(笑)。路上ライブをやっても、誰も聴いてくれないんですよね。
――なぜ、厳しい環境に身を置こうと? そこにはどのような思いがあったのか気になります。
「こういう思いがあった」というよりは……深い考えはなく、「とにかく聴いてもらいたい」という一心でした。
――最初に立った場所は?
渋谷の東口だった気がします。
――いきなり渋谷!?
はい(笑)。たぶん、夕方の6時頃、人通りも多かったです。でも、どれだけ人が多くても、私はそこに存在していないくらいというか、「透明人間?」と思ってしまうくらい、誰も足を止めてくれませんでした。
――自分だったら心折れそうです……。