近ごろ、この鳩対策については、都会の中心でも大変な問題になっています。薬品臭に心当たりがある人はその可能性も模索してみてください」(穂積さん)。
【事例2】床下収納の隙間から不明臭
郊外のアパートに住むBさん。
「数週間前から室内で腐敗臭がするけれど、大掃除を繰り返してもおさまりません。部屋中をくまなく調べた結果、床下収納の隙間から臭うと判明しました。
ある日、隣の部屋の前で何やら同じ臭いがすることに気付きます。家主に相談したところ、『臭いの発生源からして、お隣が原因の可能性が高いですが、お隣と連絡が取れません。しばらくは芳香剤でしのいでください』と言われたとのこと。
数日後、家主がお隣の連帯保証人の許可を得て室内に入ったところ、子猫の死骸があったと言います」
これらの事例について、穂積さんはこう解説を加えます。
「Aさんは、『管理会社を頼っていてもなんら解決できない。根本を解決するには自分で動くしかない』と自ら解決した例です。この姿勢は重要だと思います。
Bさんの場合は臭いの発生源は分かっても、すぐの対処が不可能な例です。お隣がゴミ部屋にしたまま夜逃げした、などの例もあります。