奥様はコマガール (61) 夫婦における亭主関白関係の築き方
いきなりで恐縮だが、10月上旬に僕の新刊小説が発売される。
タイトルは『虎がにじんだ夕暮れ』(山田隆道 / PHP研究所)。
1980年代~00年代の大阪を舞台に、熱狂的な阪神ファンのパワフルじいちゃんと少し頼りない孫の少年、そして二人が暮らす三世代家族の18年間にも及ぶ「ある悲喜劇」をリアルに描いた、涙と笑いの家族小説……のつもり。
今回はハードカバーを予定しているため、気合いの入り方が違う。
はっきり言って、自信あります。
家族の物語なので、日本人ならどなたでも楽しめるはず。
あ、すでにアマゾンで予約が始まっているみたいー。
露骨でごめんなさい。
さて、その小説の中でも夫婦の関係や恋愛の悲喜交々をたっぷり詰め込ませていただいた。
こういう恋愛・結婚をテーマにした連載をやらせていただいているのだから、当然といえば当然だ。
やはり男女の関係は、何を切り取ってもおもしろい。
特に最近の僕が関心を寄せているのが、夫婦間のパワーバランスについてである。
要するに、夫と妻のどちらが上に立つかということだ。
夫婦関係とは、このいずれかのパワーバランスによって成り立つことが多い。