ポール神田の世界は英語でつながっている! (6) TOEICと秋入学で日本は変わるのか?
5年の準備期間をかけてだったが、2012年9月26日の東大総長の第二次所信である「総合的な教育改革の加速に向けて」では、「1日も早く」という言葉が新たに織り込まれた。
これは大学側が国際的な入学と卒業の基準に合わせるためのものである。
9月入学となれば、教授陣の移動時期にも対応できるので、海外から優秀な教授をスカウトできる可能性が高まる。
もちろん、ネイティブな外国人教師も増えることだろう。
また、海外からの優秀な学生を受け入れることもできる。
世界215カ国の大学の約6割が9月入学を採用し、欧米の8割にいたる。
すでに、12大学からなる「教育改革推進懇話会」が、東大をはじめ北海道、東北、筑波、東京工業、一橋、名古屋、京都、大阪、九州の国立大10校と、早稲田、慶応の私立大2校で構成(東大と慶応大が幹事役)。
■世界の大学、入学時期(1月)シンガポール (1月下旬~2月上旬)オーストラリア、ニュージーランド (2月)ブラジル (3月)アフガニスタン、韓国、アルゼンチン (4月)日本、インドネシア、ペルー (5月)タイ (6月)フィリピン (8月)ハワイ (9月)アメリカ、イギリス、アイルランド、サウジアラビア、カナダ、 カザフスタン、中国、イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、 オランダ、エジプト、香港、台湾、トルコ、メキシコ、キューバ、ロシア (10月)