くらし情報『家族に尽くしてきた妻、50代半ばをすぎて”習い事”にはまった理由とは…』

2013年8月1日 10:52

家族に尽くしてきた妻、50代半ばをすぎて”習い事”にはまった理由とは…

つまり、妻が生きてきた社会とは常に家庭の中であって、言わば彼女の人生とは家族に尽くすためのものだった。

だから、子供たちが独立した今、妻は習い事に目を向けるようになったのか。Dはそう思うと、一気に腑に落ちた。確かに育児や家事は、それらを普通にこなして当たり前という風潮があり、社会人のように第三者から仕事の成果を高く評価されたりすることは少ない。しかし、一方の習い事は日々の努力の結果が形となってあらわれ、それを第三者から評価されることも多い。そう考えると、今まで専業主婦の道をひたすらに進んできた妻にとって、そういう第三者からの評価は新鮮な喜びだったのではないか。頑張ったら頑張ったぶんだけ認められたい、あるいは評価されたいと願うのは人間の真理だ。

きっと自分にも責任があるのだろう。
Dの中にそんな罪悪感が湧いた。これまでの自分は、家事に励んでくれる妻に感謝の言葉をかけることが少なかった。それどころか自分は金を稼いでいるということを振りかざし、妻に感謝されることばかりを考えていた。

もしかしたら、自分がきちんと妻を評価してあげれば、この状況も変わるのかもしれない。せっかく子供たちが独立して、二人の時間が増えたのだ。

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