「逃げたら負けだから、立ち上がる」プロレスラー・野村直矢に見る心の強さ
これぞレスラーだ!という印象で、はまっていきました。
――生観戦もするようになりましたか。
初めて生で試合を観戦したのは中2の頃です。僕の地元は金沢で、あるとき偶然、全日本プロレス金沢大会のポスターを見かけて、これは行きたい!と夏休みに見にいきました。地方での興行は東京と比べると全然少ないので、行けても年に1回くらいのペースでしたね。
――当時、生でプロレスラーや戦いを見て、どんな感想を持ちましたか。
ものすごい迫力でした。休憩中にトイレに行ったとき、外国人レスラーと出くわして、「でけぇ……!」とびっくりしたのを覚えています(笑)。
「この人、プロレスラーだ」と、ひと目でわかる大きさだったんです。
■実は戦略的?全日本プロレスに入った理由
――そうやってプロレスにはまっていくなかで、プロレスラーになろうと明確に決意して、動き始めたきっかけは、なんだったんですか。高3の夏に進路を考えるとき、軽い気持ちでAO入試を受けて、仙台の私大に進学したんです。でも、せっかく大学生になったのに、勉強をだらけてしまい、授業についていけなくなって、悶々としていました。
そんなときに、読んでいたプロレス雑誌で、全日本プロレスが「練習生募集」