「逃げたら負けだから、立ち上がる」プロレスラー・野村直矢に見る心の強さ
の広告を出しているのを見て、大学1年の終わりに応募してみたんです。
――なんと……。運命的な出会いですね!
いえ、そんな感じでもなく、打算的な気持ちが働いていました(笑)。当時、全日本プロレスは所属選手の離脱が続いていたので、他の団体よりも若手選手を欲している印象があったんです。
だから、中学では陸上部、高校ではラグビー部と、格闘技経験がまったくない僕でも、入団できるチャンスはあるのではと思い、入団テストを受けにいきました。
――プロレス団体の入門テストは、非常に厳しいと聞きますが、どうでしたか。
正直、テスト内容は全然こなせませんでした。でも、意識して大きな声を出すとか、プロレスをやりたい、という気持ちは示すようにしていましたね。
キツいメニューでも途中で投げ出さず、とにかくやりきるようにもしました。そういう姿勢を見せていたので、「まぁ仕方ない。合格にしてやるか」という感じで、入団させていただけたんだと思います。
■入門からデビューまでの半年
――現在(2017年9月末時点)、新生・全日本プロレスの生え抜き第1号が野村選手だと思います。入門後の思い出を教えてください。
先輩たちとの合同練習は、入門テストとは比べ物にならないほどキツかったです。