2017年11月3日 17:45
『コウノドリ』はパパこそ見るべきドラマ~「夫婦はふたりでひとつ」じゃない
とさらっと言えるのだからたいしたもの。
麗子が分娩を行っているときも、いつも背後で喜怒哀楽を丸出しにして応援していた。きっとふたりは一緒にいる時間も長いはずだ。くだらないことを喋ってゲラゲラ笑いあっているふたりの姿が容易に想像できる。でも、それこそが大切なんだと思う。それにしてもバカっぽい川栄李奈が可愛かった。演技が上手い。
■『コウノドリ』は優しいドラマ
最後にかわされるサクラと四宮の会話にも、夫が成長するヒントが隠されている。
「本当に、僕たち産科医ができることは小さいね。ただ、気づくこと、誰かにつなげることしかできない」
「だけど、今回は止められた。産まれた瞬間から、赤ちゃんとお母さんの変化を見続けていく。それは、小さなことじゃないだろ?」
赤ちゃんの変化は専門の産科医や新生児科医にしかわからないが、妻の変化なら夫が見ていればわかることだ。赤ちゃんの世話は妻でもできるが、妻のケアはもっとも身近にいる夫の役割である。それが「父親」になることの近道なんじゃないだろうか。
「#ウチのインティライミ」に「コウノドリを見たがらない」というツイートがあったが、『コウノドリ』は優しいドラマだ。