くらし情報『「きれい」だった能楽が「楽しい」に変わるまで【和のお稽古体験談】』

「きれい」だった能楽が「楽しい」に変わるまで【和のお稽古体験談】

ユウコさん:お稽古が、単純にただ楽しいということに尽きると思います。
疲れていたりとか、少し精神的に沈んだりしていても、稽古場に来て、声を出して、身体を動かすと元気になりますね。

――年に一度、発表会があるとも伺いました。

ユウコさん:はい。社中会(発表会)で自分の成果を披露する場があることも励みになっています。

毎回満足できる出来にたどり着けるということは全然なくて、終われば「もっと稽古すればよかった」と反省しきりなのですが……。それでもほかのお稽古仲間さんががんばっていらっしゃるのを見て、「私ももっとがんばろう」と励まされるし、次の目標もできます。

会ではサポートしてくださる玄人の能楽師さんがたくさんお見えになるので、華やかな1日を体験できます。
また、他の先生のお弟子さんとも互いの会を見合ったりと、徐々に輪が広がっているのも楽しいですね。

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(撮影:今村綾子)

――社中会(発表会)での思い出があれば教えていただけますか?

ユウコさん:数年前に能を一番(一曲)上演させていただいたときのことなのですが。

本番を舞い終えて幕の中に戻ると、奥に先生が座って待っていらっしゃるのが見えて。

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