くらし情報『「きれい」だった能楽が「楽しい」に変わるまで【和のお稽古体験談】』

「きれい」だった能楽が「楽しい」に変わるまで【和のお稽古体験談】

もし難しければ、その方が所属している会の先生に教えていただくのも、ひとつの選択肢ですね。発表会で、好きな役者さんの謡を間近で聴けたり、いつか共演させていただくチャンスがあるかもしれないですよ。

あとは、女性であれば女性の能楽師さんに師事するのもいいと思います。

――着物を持っていない人でも大丈夫なのでしょうか。

ユウコさん:もちろん先生によると思いますが、稽古の際に着物を指定されることはあまり聞かないです。心配しなくても大丈夫だと思いますよ。

仕舞をやる場合は、スカートよりもパンツなどの動きやすい格好で。私のときは、最初は白足袋と扇だけ揃えるようにと言われて、謡本(能の台本、謡の稽古の際に必要となる)は、入門してから先生に指定されたものを入手しました。


――意外と身軽に始められる……?

ユウコさん:そう思います。入るまでは未知の世界だと思うので、疑問に思っていることは先に解消しておいた方が良いかもしれませんね。私もそうでしたが、まずは見学にお邪魔してみることをおすすめします。

お月謝なども当然先生によって違うので、見学や申込みの際に先生に聞いたり、先生に聞きづらければ、見学のときに一緒になったお弟子さんに聞いてみたりすると良いと思います。

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