映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』感想。美術館を舞台に人間の本質に迫る社会派エンターテインメント!
第70回カンヌ映画祭にて最高賞パルムドール受賞を果たし、ヨーロッパ映画賞で最多6部門を制覇、そして第90回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるなど注目の問題作。
ぜひこの機会にお楽しみくださいませ!
©️YUMIMOROTO
■映画『ザ・スクエア思いやりの聖域』あらすじー美術館を舞台に人間の本質に迫る、観るものすべての心が試されるヒューマンドラマ。
主人公のクリスティンは、権威ある現代美術館の敏腕キュレーター。
地位と名誉と容姿に恵まれ、洗練されたファッションに身を包み、バツイチですがふたりの可愛い娘を持ち、そのキャリアは順風万風そのもののように見えます。
彼は、次の展覧会で「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いた作品を展示すると発表します。
「ザ・スクエア」とは、4メートル四方に四角く地面を区切っただけのもので、脇には「ザ・スクエアは、信頼と思いやりの聖域です。この中では誰もが平等の権利と義務を持っています」と記されています。
ザ・スクエアは、「すべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる」という「思いやりの聖域」をテーマにした参加型アートプロジェクトで、現代社会に蔓延するエゴイズムや貧富の格差に一石を投じ、世の中を良くする狙いがありました。