映画『君の名前で僕を呼んで』あまりに美しく、切ない恋物語 古川ケイの「映画は、微笑む。」#47
『ソーシャル・ネットワーク』では、双子のウィンクルボス兄弟を演じて高い評価を受けたハマーが、本作でもとてつもないチャーミングさを発揮します。
また、エリオの父パールマン教授を演じたベテラン俳優マイケル・スタールバーグの演技も圧巻。エンディング近くで、父としてエリオに話しかけるシーンは、涙なくして見ることができません。
本作のクライマックスでは、なんと3分半にも及びシャラメ演じるエリオの表情を写し続けたラストショットがあります。
「ルカ(監督)の指示でやったテイクにすごく満足しているよ。あの瞬間にエリオが感じるすべてがあって、僕にとて一番真実味があると思えたんだ。」と、シャラメが語るこのシーンに、心を揺り動かされない人はいないのではないかと思うほど。
まるで宝物のように心にずっとしまっておきたくなるような傑作『君の名前で僕を呼んで』。
あまりに美しく、あまりに切ない本作を、スクリーンで味わえる機会をぜひお楽しみください。
◼︎『君の名前で僕を呼んで』公開情報
『君の名前で僕を呼んで』
4/27(金)、TOHOシネマズ シャンテ 他全国ロードショー
監督:ルカ・グァダニーノ
出演:アーミー・ハマー、ティモシー・シャラメ、マイケル・スタールバーグ、アミラ・カサール
配給:ファントムフィルム
提供:カルチュア・パブリッシャーズ/ファントム・フィルム
上映時間:132分
公式サイト:http://cmbyn-movie.jp/
©Frenesy, La Cinefacture
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