夏すみれ、安納サオリ、バンビ……人気女子プロレスラーの装いをつくる人
アスリートが身に着ける衣装の中でも、ひと際華やかなのが、プロレスラーのコスチューム。ステージ上でその存在感を輝かせるばかりでなく、選手の個性を印象づけるのにも、大切な役割を担っています。
もちろん、飛んだり跳ねたりと、身体を十分に動かすことができて、耐久性に優れていることも重要。そんなプロレスのコスチュームは、一体どこの誰がデザインして作っているのでしょうか。
今回は、プロレスラーのコスチューム制作を多く手掛けるthunder factoryの長尾聡子さんにお話を伺いました。
■ピンクハウスからのプロレスコスチューム制作
――プロレスのコスチュームを作り始めたきっかけを教えてください。
もともと、うちの夫がDDT(プロレスラーの高木三四郎が代表を務めるインディープロレス団体。路上プロレスで有名)で悪党マネージャーをやっていたんですよね。
――えっと……悪党マネジャーって何ですか?
選手についているマネージャーなんですけど、竹刀を持ってバンバンバーンって振り回したりとかするんです。それでプロレス界と関わるようになって。
もともとわたしはアパレル業界で働いていたんですが、マスクとかコスチュームを作ってみたいなと思っていて、この世界に入ることになりました。