夏すみれ、安納サオリ、バンビ……人気女子プロレスラーの装いをつくる人
――どちらのアパレルブランドで働かれていたんですか?
ピンクハウスってご存知ですか。そこでアトリエって呼ばれている、商品サンプルを作る部署にいたんですね。ショーの衣装などを作るところです。
結婚を機に退職した後に、また別のアパレル会社で働き始めたんですけど、プロレスのコスチュームをやってみたいなと思って、シマ・スポーツっていう、初代タイガーマスクのマスクを作っている会社で修行させていただいて。そこからなんとなく独立しました。
――そういう経緯で立ち上げたのがthunder factoryというブランドなんですね。ちなみに、プロレスラーのコスチュームブランドやメーカーっていくつくらいあるんですか?
うーん。会社もあるし個人の人もいますし。
有名どころは3つくらいでしょうか……ファンの人が作ることもありますね。「マスクを作りたい」っていう動機から始まって、コスチュームも作るようになった人が大半です。――ああ、マスク作りに憧れる気持ちは、わかる気がします(笑)。
だから、衣類としての基本を押さえていないコスチュームを見ると、「あああ……」って思うことはありますね。試合しているうちに、お尻がどんどん下がってきたりとか。