映画『私は、マリア・カラス』トム・ヴォルフ監督インタビュー! ディーヴァと呼ばれた女性の切ない人生の真実。
彼女が自分自身として女性としての自分、アーティストとしての自分、キャリアを持っている自分。
そのいろいろな面から見た彼女を全部映画で表現しました。
女性の人は非常に共鳴できると思います。
特に50〜60年代、あれだけのキャリアを持っていたということは、女性としてはとても大変だったと思うのです。
より強くならなければならなかった。ーーなるほど、メッセンジャーなのですね。
確かにプロフェッショナルな歌姫としての姿に感動しましたし、あのような繊細で可愛らしい面があったのだということもわかってより身近に感じました。
はい。
この映画を創ったポイントはまさにそうなんですね。
マリア・カラスの偉大なアイコンであり、伝説の歌姫のもうひとつの顔が、素晴らしく美しい人間であったということを観せたかったんです。
この映画を観ることによって皆さんが、マリア・カラスを身近に感じると共に、人間的な面が理解できたからこそ、アーティストとしての彼女をより愛せるようになるという風になれば良いと思います。
つまり彼女の人間としての脆さを理解することによって、彼女は神と言われていたわけなんですが、そうではなくて人間なんだ。