映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』感想。ヒトラーの秘宝。美と権力に秘められた名画ミステリー!
の烙印を押しそれらを貶め、一方で、純粋なアーリア人による写実的で古典主義的な作品を擁護。
同時に、青年時代に画家志望だったヒトラーは、故郷近くのリンツに“総統美術館”を建設する野望を抱き、右腕的存在のゲーリング国家元帥や息のかかった画商を通じてユダヤ人富裕層が所有する古典美術の名品を次々と没収。
オランダ、フランスなど周辺国を占領するとその勢いと大胆さは加速し、かのルーブル美術館やパリ在住のユダヤ人美術収集家から問答無用で憧れの名品や価値ある退廃美術の略奪を繰り返しました。
権力は芸術をも支配できると妄信するナチスが行った歴史上最悪の美術品強奪と破壊。
今なお続く奪還をめぐる戦いを、歴史家や美術研究家、関係者らの証言をもとに描き、ヒトラーの思想の背景と略奪品が辿った闇の美術史を浮かび上がらせていきます。
ヒトラーの秘宝たちが語る知られざる真実とは……?
■『グレート・ビューティー追憶のローマ』などで知られるイタリアの名優トニ・セルビッロが案内人!
ナチス・ドイツによる美術史上最悪の美術品略奪やそれらのヒトラーの秘宝が辿った知られざる真実を案内するのは、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(14)