2015年10月2日 12:00|ウーマンエキサイト

岡山県倉敷 美観地区に学ぶ 心が通った町づくりが伝えてくれるもの 


魅力の源は暮らす人々にありこの町の魅力は観光用に作りこまれているのではなく、そこで暮らす人々の “本物の生活の息遣いを感じることができる”ことでもあります。

実は美観地区の中にはコンビニエンスストアがありません。立ててはいけないと言う条例は無いそうなのですが、住民が美観地区の中には必要がないと感じるからなのだそうです。

岡山県倉敷 美観地区に学ぶ 心が通った町づくりが伝えてくれるもの 

左)おもちゃ屋「伊勢屋」の、角谷義浩さん、奥様の純子さん、愛犬のランちゃん 右)「伊勢谷」の木工のおもちゃたちは大人になっても大切にしたいものばかり


「美観地区にはコンビニや夜型の飲食店はないのは、人がまだちゃんと住んで生活をしているから。もしここが繁華街のようになったら、生活している人たちや年寄りが町から出て行ってしまう。今まだこれだけの建物が並んで観光客の人たちにも一日楽しんで過ごしてもらえる場所はそうない、だからこそ暮らしているもの同士のコミュニケーションは大事。この町を人が住まない映画村のようにしてはいけんとおもうんよ」

と話してくれたのは、美観地区の中で奥様と二人で国内外の木工おもちゃなどを取り扱うおもちゃ屋「伊勢屋」の店主であり、「倉敷伝建地区をまもり育る会」の事務局を務める角谷義浩さん。

角谷さんがメンバーとして力を入れているもののひとつに「倉敷町家トラスト」があります。


岡山県倉敷 美観地区に学ぶ 心が通った町づくりが伝えてくれるもの 

左)角谷義浩さんと倉敷町家トラスト代表理事・中村泰典さん 右)倉敷町屋トラストの再生一号「御坂の家」。木目を生かして再生された居心地の良い空間です


倉敷町家トラスト代表理事・中村泰典さんによると、空き家になってしまった建物をただ朽ちさせてしまうのはもったいない。『まちに灯をともす』を合言葉に、美観地区周辺にすむ住民など、市民有志によって発足したNPO法人で、美観地区の町家を現代的で機能的に再生させて、訪れた人たちが快適に暮らすように滞在できる施設を作っています。

そうすることによって、地域の生活文化が継承されると同時に美しい景観を保つことも可能になりました。


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