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新型コロナウイルスの流行により日本、いえ世界全体が外出自粛となっている今、家族全員が朝から晩までずっと家で過ごすことも多いでしょう。外部とのコミュニケーションが限られているため、1日のうち口をきいたのが家族だけということも。
しかし、夫にいろいろ話しかけてみるけれど、
話が弾まない、生返事ばかりということはありませんか? 「そういえば、最近は夫とゆっくり話すこともなくなっていたな…」「いざ夫とゆっくり話せるとなっても、何を話せばいいかわからない」など、夫と1対1で話す習慣がなかったことにがく然とする人もいるでしょう。
付き合っていた頃はいろいろ話していたはずなのに、どうして夫と話せなくなったのでしょうか? また、夫も話しかけてこなくなったのでしょうか?
今回は、
会話がない夫婦となってしまう理由と、その対処法についてご紹介しましょう。
■夫婦で会話がなくなる理由は?
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結婚生活が長くなってくると、だんだんパートナーの考えていること、やることは大体わかってくるので、あえて聞いたり伝えたりといった会話はなくなってきますよね。
それはある意味、
お互い分かり合えて、信頼しているからというのがあると思います。一方で、新しい発見もなくなって「この人は、良くも悪くもこういう考えをしてる人」と、
慣れとあきらめを感じている部分もあるでしょう。
それは妻だけではなく、夫も同様です。
■夫が話さなくなる理由、妻が話さなくなる理由
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夫が会話をしなくなる理由の一つに、仕事モードから家庭モードへの
気持ちの切り替えがうまくできないというのがあります。特に、忙しい時期は、家に帰っても仕事モードが抜けず無口になってしまうのでしょう。
仕事モードが抜けきっていないのに、妻から子どもやママ友、近所の話をされても、頭に入ってこないから生返事になる、話を聞く態度も取れないという夫が多いのです。
一方、女性は男性よりも話し好きな人が多い傾向にあります。
そのため、子どもが小さい時は、普段の話し相手が夫だけという場合もあるので、帰宅した夫をつかまえていろいろ話したいと思います。
しかし前述のように、話しかけても夫がうわの空で話が続かなかったり、話している途中なのに席を立つなどが続くと、妻も
「私の話には興味がないんだな」と感じ、だんだん話しかけなくなっていくようです。
必ずしも、「夫婦の会話がない=夫婦関係がダメ」とは限りません。会話がないことが心地良いと感じる夫婦もいます。
しかし、相手に興味がなくなって会話をしなくなっているとしたら、話は別です。相手も自分も変化し成長しますよね。でも、
「この人はこういう人、夫婦関係もこんなもの」と決めつけて、あきらめてしまったり考えなくなったりするのは、悪い方向に向かっていると言えます。
「興味がないから会話がない」夫婦というのは、黄色信号です。
嫌いあっているわけではないけれど、一緒にいる意味を感じられない場合、子どもが巣立った後に離婚の危機が訪れる夫婦も少なくありません…。
■「嫌いではないけれど興味がない」そんな夫婦の特徴は?
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会話がなくても大丈夫な夫婦と、会話がないことで危ない夫婦。その違いは
「相手のことを考える時間があるかどうか」です。
例えば、一緒にいる時は「ちょっと具合が悪そうだな」「今日の夕ごはん、何が食べたいかな」と想像したり、夫が外出中なら「今、何しているのかな」「今日は、何時に帰ってくるだろう」など、相手のことを思い出し、気にかけている時間や回数が1日どれくらいあるかが見分けるポイントだと思います。
1日中、全然夫のことを考えることがなかった、その存在を全く意識していなかったとしたら要注意。1日が2日、3日…気づいたら1週間たっていたとなると、夫はただの同居人。そばにいても考えないとしたら最悪、夫を
動く置物のように見ているのではないでしょうか。
この「相手への無関心」が夫婦危機となるのは、妻だけでなく夫にも言えることです。
特に、お互いが忙しい共働き夫婦の場合は、経済的にそれぞれ自立していることもあって、「嫌いではないけれど一緒にいる意味がない、離婚しましょう」となりがちです。