2023年8月8日 11:10
この夏は大人の工場見学がアツい! キリンのウイスキー蒸溜所に行ったらウイスキー初心者もめちゃくちゃ楽しめた
糖化された麦汁は冷却した後に酵母タンクに送り込まれ、ウイスキー酵母を加え、発酵させます。
酵母は糖をアルコールに変えるだけでなく、香味成分を生成する役割としても重要。富士御殿場蒸溜所では、従来のステンレス製タンクに加え、木製タンク(木桶発酵槽)を新たに導入し、多彩な味わいを実現しています。
モルトウイスキー用の木桶発酵槽では、酵母だけでなく木の表面に住みついた乳酸菌の力も利用し、発酵させるのだそう。そのため、乳酸菌を殺さないよう、洗剤を使った洗浄を行わないのだとか。こういったプチ裏話を聞けるのも、工場見学の醍醐味ですよね!
■そして蒸留。キリンならではの3つの蒸留方法は世界的に希少
一般的なウイスキーづくりの蒸留(※2)は、主に2つの方法によって行われますが、富士御殿場蒸溜所では4つの蒸留方法を採用しています。
モルトウイスキーでは銅製のポットスチルを使用。
発酵液を蒸留釜に入れて熱し、蒸気となった成分を冷却器で冷やして、ウイスキーのもととなる蒸留液ができます。
グレーンウイスキーの蒸留には、一般的とされるマルチカラムに加え、ケトラとダブラーという蒸留器も使用しています。個性の異なる蒸留器を3つも稼働させている蒸溜所は、世界的にも非常に稀なのだとか。