開業当初から愛され続けているパンも。アラサー女子が手土産に選ぶべき「グランド ハイアット 東京」の名品
実家がパン屋で、品川プリンスホテルや東京ディズニーシー・ホテルミラコスタなどで経験を重ねたのち、2003年のグランド ハイアット 東京開業時からパンを作り続けています。
グランド ハイアット 東京の名物「モーンデニッシュ(2,500円)」は開業当時のドイツ出身の総支配人より「ドイツで親しまれているケシの実(モーン)を使ったデニッシュを作れないか」という相談があり、本田さんが考案。ケシの実は高級品なので原価を考えると少量で抑えたいところですが、グランド ハイアット 東京ではたっぷり、贅沢に使っているのが大きなこだわりです。ドイツから輸入しているケシの実ペーストに牛乳やケーキクラム(スポンジ生地)を入れて独自の味と硬さに仕上げたものをデニッシュ生地に塗っています。
生地の原料は小麦粉、酵母、塩、水、卵、生クリーム。小麦粉は歯切れや風味にこだわり、カナダ産の中力粉と国産の中力粉をブレンドしています。そしてモーンデニッシュでもっとも難しい行程は、生地とフランス産バターを織り込む作業です。生地・バター・生地・バターと均一に重なることで焼きあがった時に美しい断面になりますが、バターが溶ける融点の30度前後を超えてしまうと、バターが溶けて美しい層にはなりません。