開業当初から愛され続けているパンも。アラサー女子が手土産に選ぶべき「グランド ハイアット 東京」の名品
そのため、「夏場は生地を冷やしながら織り込んでいて、織ったら冷やす、織ったら冷やすを繰り返して、状態を見ながら織り込まなくてはいけないのです」と、本田さんは話します。
ケシの実ペーストを塗ったデニッシュ生地をカットし、編み込んだら型に入れてオーブンへ。焼きあがった後、仕上げにはアプリコットジャムを塗り、フォンダン(砂糖衣)をあしらって完成です。アプリコットジャムは甘酸っぱさを加えるとともに、店頭に並んだ後にも、乾燥しないよう計算の上、塗られています。ちなみにグランド ハイアット 東京では現在14人のベーカーが働いており、新人が作っても料理長が作っても、同じクオリティを提供することもこだわっているポイントです。本田さんが確認し、もしそのクオリティに達していない時は1から作り直すことも。本田さんは「ブランドに恥じないものを提供しています」と断言。その厳しさが、おいしいパン作りにつながっています。
一口食べてみると、外側の軽やかなサクッとした食感と、バターの風味が香るしっとりとした生地が絶品……!実は約20年間レシピや原料をほぼ変えていない中で、一つだけ2023年に変えたのが「バター」