お揃いとわがまま。親子の関係値が一気に縮まった瞬間【海のはじまり10】
「でも、海ちゃんも夏くんも変わらず好き。一緒に暮らしたり家族になることは無くなっただけ。海ちゃんのママにはなれないけど、友達にはなれる。友達になってくれる?」と、夏とのお別れと共に2人の関係も終わることはなく、新しいものに変わりました。
「(友達は)家族に話しにくいことを話したり、仲良くしたい時だけすればいい、いつでも相談できる」と言っていましたが、この提案は純粋に海が好きだという気持ちの他に、夏と海が新しい環境でいっぱいいっぱいにならぬよう、夏と海の緩衝材かつ、セーフティネットでありたい、という弥生らしい配慮からなのでしょう。だからあえて「家族に話しにくいことを」という伝え方をしたのでしょうね。
母親になることはなかったけれど、2人の絆は変わらず、いい関係がこれからも続いていくことが感じ取れる心温まるシーンでした。
■海だけでなく、翔平と朱音の環境まで変えてしまうことを実感する夏
海がいなくなることが寂しくてたまらない祖父・翔平(利重剛)。
「水季(古川琴音)が牛乳こぼしちゃったから」と、つい水季の名前が出てしまうほど、水季がいなくなった寂しさもまだ残っているのに、今度は愛する孫の海も手元から離れてしまうとなれば……。