くらし情報『世界遺産の二条城が現代アートの展示場に。 幻想的なアート体験ができる「アジア回廊現代美術展」をレポート』

2017年9月7日 10:00

世界遺産の二条城が現代アートの展示場に。 幻想的なアート体験ができる「アジア回廊現代美術展」をレポート

と、入口の背後に横たわる巨大な大根のバルーン「涅槃」に目を奪われることだろう。「涅槃」は、チェ氏が敬愛する伊藤若冲の「果蔬涅槃図」に描かれている大根をモチーフにしているのだという。

世界遺産の二条城が現代アートの展示場に。 幻想的なアート体験ができる「アジア回廊現代美術展」をレポート
チェ・ジョンファ《涅槃》(2017)

続いて、草間彌生の「無限の網のうちに消滅するミロのヴィーナス」と、一筋の糸にさまざまな海の水から育てられた塩の結晶が結ばれた、宮永愛子の「結〈二条城〉」。隣の展示室には、キム・スージャによる鏡張りの作品「遭遇 ー 鏡の女」が展示されている。


世界遺産の二条城が現代アートの展示場に。 幻想的なアート体験ができる「アジア回廊現代美術展」をレポート
草間彌生《無限の網のうちに消滅するミロのビーナス》(1998)

日中韓の3人のアーティストグループ西京人が架空の国「西京」について語る映像作品「第4章:アイラブ西京ー西京国大統領の日常」、台所から望む中庭に展示されているツァイ・グオチャンの「盆栽の舟:東アジア文化都市2017京都のためのプロジェクト」も必見だ。「盆栽の舟」は、東アジア文化都市2016奈良市で、東大寺の境内の池に設置していた木造船を移築したもので、この展覧会のテーマである“東アジアの国々の文化の相互存続”を象徴する作品といえるだろう。

世界遺産の二条城が現代アートの展示場に。 幻想的なアート体験ができる「アジア回廊現代美術展」をレポート
ツァイ・グオチャン《盆栽の舟》2017
東アジア文化都市2017京都のためのプロジェクト

広大な二の丸庭園と本丸庭園を抜けた先にある、お堀の池に展示されている三嶋りつ惠の「光はいつでもそこにある」

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