靴寿司まで登場、シューズ見本市「MICAM85」のメイド・イン・イタリーへの本気度
「100% MADE IN ITALY」と大きくブースに表記され、パビリオン1では本物とコピー商品のラベルや見分け方や、実物の比較などを展示するなど、“偽物対策”は各セクションで今回の展示の重要なテーマとされた。
それは単に経済的な損失だけではなく、子供靴に代表される健康被害にまで言及しており、子供靴ブランドを集めたゾーンでは、“ムッシュ・プラント”の異名を持つクリストフ・グィネ(Christophe Guinet)のボタニカルシューズのデモンストレーションが行われるなど、「フェイクとリアル」のテーマに沿って様々なイベントが行われた。
クリストフ・グィネの「Botanical Shoes」
特に今回、目を引いたのは建築家フランチェスコ・パリアリッチョ(Francesco Pagliariccio )のデザインによるラグジュアリーゾーンのイベントゾーン、ファッションスクエアだ。天井一面に58m×16mの斜行した大型ミラーを設置。床面のハビエル・ヴァイロンラット(Javier Vallhonrat)が撮影した2018-19年秋冬シーズンの「VANITY」をテーマとした今回のキーヴィジュアルを映し出す巨大な“インスタ映え装置”は圧巻で、イタリアデザインらしい会場デザインで来場者を感嘆させた。