「“空気を読む”を超えて」Kitri:音色が映す新時代vol.3【interview】
「この曲と歌声、めっちゃいいね! 誰なんやろ? 」ってなって、食べ終わったあとに急いで店員さんに聞いたら大橋トリオさんで。家族全員が同時にハッとして出会うなんてたぶん最初で最後なので、鮮明に覚えていますね。今プロデュースしていただけているのも本当に不思議です。
――音楽以外で、今の自分たちを形作っている要素はありますか?
Mona:私、昔から絵を描くのも好きで、3歳の頃には1人で早起きして黙々と描いていたらしいんです。小学生のときは魔法学校のファンタジーみたいな話とか、学校の誰かが主人公の話とか、物語をノートに書いていたり。そうやって自分で思いついた世界を作るのは、Kitriの表現に通じているかもしれません。
Hina:私は読書が好きなので、それが歌詞に反映されているところがあると思います。あとは手話の勉強が今楽しくて、表現力がすごく付くというか。
表情や手だけじゃなく身体全部を使うことの大切さは、ライブパフォーマンスを考えるヒントになっていますね。
――Kitriはおそろいの赤のワンピース姿など、ビジュアル面も印象的です。
Mona:バレエの『ドン・キホーテ』という物語に出てくる少女、キトリから取ったユニット名なんですよ。