くらし情報『【連載小説】理想じゃない恋のはじめ方。(第4話)』

【連載小説】理想じゃない恋のはじめ方。(第4話)

理想じゃない恋のはじめ方。(第4話)

【これまでのあらすじ】

怪我を理由に自分が企画したプロジェクトから外され、落ち込む汐里。そんな汐里に追い打ちをかけるかのように、上司で元恋人の新実が、社員の前で雪村との婚約を発表する…

なんとか気持ちを切り替えようと頑張る汐里に、雪村から「プロジェクトから高杉さんを外すようにお願いしたのは、私です」と告げられ…

前回はこちら▼

理想じゃない恋のはじめ方。(第3話)

昔の記憶

目次

・理想じゃない恋のはじめ方。(第4話)
・昔の記憶
・ギャップ萌え
・負けるな、私
・ときめき……?
【連載小説】理想じゃない恋のはじめ方。(第4話)


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子供の頃から私は、人前で泣くのが苦手だった。

長女だから、お姉ちゃんだから、弟が小さいから、理由は色々あるけども1番大きいのは「負けたくない」だった。

泣いたら負けた気がする。

そんな理由で、強い自分を演じていたのだ。

だけど、唯一私を泣かせるのが上手い子がいた。
大和だ。

『しおちゃん、いいこいいこ』

母に叱られて、ふてくされた時も。

『今なら泣いてもいいよ』

部活の試合で負けて悔しかった時も。

『どうして我慢してるの? 泣けばいいのに』

社会人1年目、ミスってばかりの自分に嫌気がさした時も。

辛い時には、いつも傍に大和がいた。

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