くらし情報『【『最愛』感想 3話】 会話の余白が描き出す複雑な感情・ネタバレあり』

【『最愛』感想 3話】 会話の余白が描き出す複雑な感情・ネタバレあり

上記のようなストーリー展開も、演出が生み出す映像の美しさも、それぞれの俳優の魅力を活かした人物設定も素晴らしいが、個人的には余韻のあるセリフと会話の上質さが興味深い。

第3話の中でも、いくつか『気になる』会話のシーンをピックアップしてみたい。

見れば見るほど驚嘆のある『最愛』

まずは今回の序盤、ヒロインの梨央と刑事の宮崎大輝(松下洸平)がもんじゃ焼き店で交わす会話。

「東京名物、全部制覇するって言って」

「渋谷にギャル見に行こうって言ってたのは?」

この時点で、梨央の中では誰が何を言ったのかの過去の記憶は曖昧になっている。

それは多分、彼女の中で幸福な思い出は曖昧な塊のようなもので、一つ一つのエピソードというよりも、柔らかい手触りや温かさの集合体なのだと思う。

ちなみに、ここで梨央と大輝は向かい合って座る。

大輝に正面から顔を凝視されることを梨央は嫌がり、大輝が帰った後に店にやってきた弁護士の加瀬賢一郎(井浦新)は自然に梨央の隣に座る。
【『最愛』感想 3話】 会話の余白が描き出す複雑な感情・ネタバレあり

次は弟の優(柊木陽太)が失踪したときの梨央の慟哭(どうこく)。


宥(なだ)める加瀬を相手に、梨央は「わたしのせいで、優が幸せじゃなくなった」

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